2006年 1月 4日 (水) 

       

■ 〈犬は家族の一員〉共生アパートも併設 「わんわんライフ」

 紫波町北日詰のJR日詰駅近くに、犬と人をつなごうという犬専門店「Wan One Life(わんわんらいふ)」がある。ペットショップにホテル、美容室、ペット共生アパートを併設。2004年4月に同店をオープンした代表の北條清一さんは「ペットブームといわれて久しいが、ただ売ればいいという時代ではない。家族の一員となる犬たちが安心して暮らせる環境をどう整えていくか」と話す。

  この数年、首都圏で人気のドッグカフェや専門店が盛岡市などでオープンしたが、対象が限られているだけに経営の難しさも感じているという。「お客様はインターネットや雑誌で多くの情報を得ている。複合にしても中身を濃くしていかなくては」と考える。

  ペットショップに20年間勤務した北條さんは、飼い主たちの変化も見てきた。かつて子供の情操教育に犬を飼おうという家庭が多かった。近年は自分自身や自分たち夫婦のため、家族の一員として迎えようという人が増えている。
  「20代・30代の若い夫婦はもちろん、子供が独立した50代以降の夫婦が犬を飼い始めるケースがとても多い。犬を中心に会話をつないでいく、散歩などで楽しみを共有していくという新たな傾向では」と話す。

  経営するペット共生タイプのアパートは、募集した10世帯がほぼ満室。100坪ある中庭で愛犬を自由に走らせたり、美容室のセルフトリミング室が無料で使えるなど、きめ細かなサービスもある。

  入居開始と同時に住み始めた黒澤理香さん(35)は、同じく愛犬家の夫との2人4頭暮らし。以前は一頭だけだったが、ここに引っ越してからはほかの入居者への気兼ねがなくなり、3頭増やした。犬を通して、ほかの入居者と情報交換ができるのも魅力という。

  「仕事から疲れて帰ってきて、犬たちをだっこすると癒やされる」と黒澤さん。帰宅後は、犬たちのいたずらの後始末をしてから散歩に出るなど手がかかるが、「小さいころから犬がいるのが当たり前だった。犬のいない生活は考えられない」と話す。

  アパート暮らしを始めてからは、実家のように外で犬を飼う条件が整わず、おのずと室内で小型犬を飼うようになった。「部屋で一緒に暮らすと犬に触る時間が増える。ますます離れがたくなったのはそのせいかもしれない」と話していた。
  同店では、ドッグカフェだった空きスペースをイベントホールに活用することを考えている。北條さんは「人と犬がゆっくり過ごし満足して帰れるような空間をつくりたい」と話していた。


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