2006年 1月 1日 (日) 

       

■ イオン盛岡南、今夏開店 中心街は生き残れるか

     
  建設工事が始まったイオン盛岡南SC建設地  
 
建設工事が始まったイオン盛岡南SC建設地
 
  盛岡の流通業界は激動のうずに巻き込まれるようとしている。今年夏、盛南地区に進出するイオン盛岡南ショッピングセンター(SC)は店舗面積が3万7195平方メートル。前潟地区に2年半前に進出したイオン盛岡SC(店舗面積3万4490平方メートル)を上回り、最大の商業集積が予想される。昨年暮れには国道46号盛岡西バイパスが国道4号に直結なったことで交通利便性も他の集客施設に比べて群を抜く。新たに誕生する盛南という新市街地に、現在の中心市街地は魅力を維持できるのか。経済界の見方はいずれも厳しいようだ。盛岡の流通の将来をインタビューを中心にして特集取材した。(大森不二夫、鎌田大介記者)

 前潟地区にあるイオン盛岡SCには年間約800万人が訪れ、200億円を上回る売り上げを記録している。新たなイオン盛岡南SCは店舗面積で約2700平方メートル上回っている。完成すれば、2つのSCが1600万人の来店客を集め、合計で400億円を売り上げるようになるのか。

  07年6月開店予定のイオン玉山SC(1万7362平方メートル)やマックスバリュ、ホーマック、サンデーなども加えれば11万2489平方メートルをイオングループが占める。合併後の新盛岡の小売店店舗面積全体の25・8%を占める。

  昨年末、同市菜園にイオンの分社スーパーセンター本社が開設された。今年は同グループ内のサービス関連会社が事務所設立に動き出す予定。イオン色はさらに強まり、地域経済の中での位置付けも大きく変わる。盛岡はイオン城下町になりつつある。

  取引先も動き出した。新店舗に入居を検討する地場の商業者も増えた。盛岡の老舗も活路を見いだすために動き出した。中心市街地と郊外の戦いの構図のほか、既存大型店同士の戦い、さらには約6キロ圏内で営業する2つのイオンSC間の競争も予想される。

  盛岡の商業は今後、どんな興亡史をたどるのか。新しい商業ゾーンがさらに郊外に広がり、多軸商業都市となるのか。中心市街地はどうなるのか。生活者はどこを選ぶのか。盛岡の商業は未曽有の世界に入る。

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