県商工労働観光部がまとめた県内の大型店出店状況によると、1989年からの県内の売り場面積1千平方メートル以上の店舗の届け出件数は、94年の27件を最高に、04年までに170件に達した。県内の総売り場面積に占める大型店の面積は、02年で61万7千平方メートルに達し全体の36・9%を占めた。統計には03年のイオンの面積が含まれておらず、第2イオンを含めるとさらに大型店の専有面積が増加する見込みだ。
かつての大店法下では売り場面積500平方メートル以上の店舗について届け出が必要とされ、大規模小売店舗審議会に諮る必要があった。91年には大店法が改正されて調整期間は1年半と明示されたことが出店の規制緩和につながり、92年には大型店進出に関する地元商工会議所の諮問機関である商業活動調整協議会が廃止された。2000年には大店法が廃止され、大規模小売店舗立地法施行により、大型店の出店は基本的に自由化された。
県内の1千平方メートル以上の大型店の届け出状況を見ると、90年の4件が91年には10件に増加し93年18件、94年27件、95年17件の3カ年で一時的なピークを迎えている。県商工労働部産業振興課では「当時は景況がよくて企業も体力があった」と話している。
2000年には大店法が廃止され、新規出店の際の売り場面積調整の必要がなくなった。同年には届け出4件と激減したが、その後再び上昇に転じ、03年には16件となった。
この間の盛岡市内の売り場面積の推移を見ると、91年に31万3500平方メートルだったのが94年は35万3675平方メートルに増加。97年は35万2800平方メートルに一時減少したが、02年には37万8100平方メートルに再び増加した。商店数の減少の半面、売り場面積は増加する傾向で、店舗の大型化が進んでいることを裏付けている。
盛岡市より周辺町村で変動が大きく、特に矢巾町では、94年から97年にかけて面積が1万400平方メートルから2万7200平方メートルへ162%の伸び率となった。紫波町は94年の2万1千平方メートルから97年の2万8600平方メートルへ35・8%の伸び。02年は3万9400平方メートルでさらに37・7%の伸びとなった。滝沢村、雫石町などでも売り場面積は増大しており、盛岡地域では隣接町村への大型店出店がラッシュを迎えたことをうかがわせている。2000年の大店法廃止後は件数的に落ち着きを見せているが、売り場面積は増大している。
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