■ 〈盛岡ブランドってどんなもの〉盛岡リンゴ 糖度全国1のおいしさ
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収穫したリンゴ一つ一つを光センサーにかけて選果する北田晴男さん |
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西洋リンゴの全国栽培が始まったのは1875(明治8)年だが、盛岡では3年前の72年に栽培が開始されている。盛岡藩士の古沢林と横浜慶行が西洋リンゴを移入して今年で134年目、リンゴは県内各地で栽培されているがリンゴ栽培の中心は盛岡地域であることは変わらない。農家は糖度が高く質の良い、農薬と化学肥料を減らした安全安心の栽培でブランドの価値を高め続けている。
盛岡市黒川に住む岩手中央農協りんご部会長の北田晴男さん(51)は「岩手中央農協管内は盛岡市都南地区のほか紫波町、矢巾町を範囲としているが、盛岡市と共通することはコンフューザー(交信かく乱剤)を使って殺虫剤を減らしていること。岩手中央ではもっと突き進んで、農薬、化学肥料を県基準の半分以下に減らした特別栽培リンゴに取り組んでいる」と安全安心を原点に栽培していることから話し始めた。
質の良いリンゴ作りの工夫を「まず日当たりを良くする。リンゴ1個1個に満遍なく光を当てる。そのために日がしっかり当たるような樹形作りをする。岩手県は幸い、わい化栽培(作業効率を良くするため丈が低い木にする)の普及率が全国1なので日当たりの良い木作りにはなっている。青森県や長野県は豪雪地帯で木が雪に埋まるため標準樹、いわゆる昔作られていたような大きな木なんですよ」と他県の産地と比べてのリンゴ栽培の違いを話す。
味の良さについて「品種ごとに収穫開始日を決め、早取りをしない。特に晩生種のふじは早取りをしないこと。糖度はふじの場合、最低でも14度、平均で15度、品評会に出てくるリンゴになると16度というのもある。甘さの比較をすると夕張メロンで12度、青森リンゴは13度あれば非常に高いといわれている。だからいかに岩手のリンゴはおいしいかということです。長野のリンゴも糖度が高いが、みつ入りが悪い。生産量は1位は青森、2位は長野、岩手は3位で1位にはなれないが、味が良いことでは定評がある。味ではナンバーワンになれる」と高品質のリンゴ栽培産地であることを強調する。
北田さんは2年前に光センサーを購入し、収穫したリンゴから糖度が高いものだけ選果して販売している。「贈答リンゴを販売しているとき、みつ入り、完熟を求める声が高かったんです。今までは1個ずつリンゴの音で判断していたんですが、たまに外れることがあるので質の良いリンゴだけ食べてもらいたいと考え購入したんです」。北田さんのほか個々の農家の努力で盛岡リンゴは年々レベルが上がっている。
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