INS(岩手ネットワークシステム、会長・中村儀郎元岩手大工学部長)は、1992年3月に正式に発足した。本県の産学官連携の土台を築き、人的ネットワーク構築は全国で「岩手方式」と呼ばれ、独自の発展を遂げてきた。
05年10月現在で会員数は県外を含む1028人(法人134社含む)、研究会は38に上る。これまでに経済産業大臣賞受賞、同省や文部科学省の研究開発型プロジェクトの県内導入も果たした。
INS運営委員長の大石好行岩手大工学部応用化学科助教授は「事務局を大学教員がやるのは珍しい。みんなで何かするには顔を知っているというか、人的交流が一番大事というのが始まり」と話す。
「大学の組織として正式なものではなく任意団体。肩書き抜きで個人参加できる。情報交換しながら自分の仕事に関係付けられるところは表舞台(共同研究開発)に上げて利用していく」と説明する。
過去「集団見合いの場」と揶揄(やゆ)されたことも。所属や肩書きのない人的交流が議論を深め、共同研究へ道を開いた。
盛岡市は02年度に協定を締結。05年には仮称盛岡市産学官連携研究センター(鉄筋コンクリート造4階建て、延べ床面積2千平方メートル)を同大構内に設置する計画が公表された。インキュベーション・ラボのほか、1階に市民の交流スペースが確保されるという。
大石委員長は「盛岡市も現在産学官連携へ積極的に取り組んでいる。新たな振興へのきっかけになる」と話し、産学官連携に市民を巻き込んだまちづくりの可能性を秘める。
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