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わら工品を作る吉田己代治さん |
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八幡平市平笠7地割の吉田己代治さん(85)はわら工品作りの名人。冬場の仕事として小学生のころから作っていたという。履物から雨具、米俵、しめ縄、しめ飾りなど作品は多種多様。その芸術的な出来栄えに鑑賞用に飾る人も多いという。
吉田さんがわら工品作りを始めたのは小学3年から。4分の3世紀も前の昭和初期。父親に厳しく鍛えられて今の技を身に付けた。
原材料のわらには特に気を付け、米の品種選びから始まる。短くなることから機械刈りはせずに手刈りし、作業小屋で3、4日かけて干したものを使う。
履き物の種類も昔は多彩だった。つまごのほかに、地域で「あくどもっこ」と呼ばれていた雪靴、わらじ、雪用のスリッパに当たる「すべい」、ぞうりなどを作り分けた。若いころなら、つまごやゆきぐつは1日に3、4足、ぞうりなら10足は作ったという。今はつまごを1足作るのが限度になった。
「昔はこれを履くのが当たり前。1日履いて干し、何足かを交互に履いていく。ひと冬で使えなくなるものもあるが、わたしが作ったものはふた冬は持ちました」と話す。公民館や小学生などに教えることも年何回かある。
大しめ縄を作り、各地の神社に毎年奉納しているほか、最近は郷土芸能用の米俵作りの依頼があった。集落では2番目に高齢になったが、全く腰が曲がっておらず歩く姿も80代とは思えない。
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