2006年 1月 1日 (日) 

       

■ イヌワシの頂点を目指せ 盛岡中央高から楽天に入団する宇部銀次

     
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  【宇部銀次(うべ・ぎんじ】背番号67。捕手。175センチ、76キロ、右投げ左打ち。普代村出身。
 
  球界で1番のプレーヤーになるのが目標−。プロ野球の東北楽天ゴールデンイーグルスのルーキー宇部銀次(17、登録名銀次)は幼いころからの夢がかない、プロ野球選手としての第1歩を踏み出す。まだ夢の扉を開けたばかりで、さらなる目標に向け厳しい世界でもまれる。ゴールデンイーグルスはイヌワシ。イヌワシが絶滅危ぐ種となっている中で、岩手は比較的多く生息している地域。岩手生まれの銀次がイヌワシのごとく頂点の金を目指して羽ばたく。

 銀次は盛岡中央高校野球部の佐々木大介監督に誘われ、同校に進学し野球部に入部。1年からレギュラーで活躍した。甲子園出場こそならなかったが、3年となった最後の夏の県予選では1番、捕手で全試合フル出場。24打数18安打8打点1本塁打で打率7割5分をマークし、準優勝の原動力となった。

  祖父畠山保男さんの影響で、小学2年から野球を始め、小学5年のころにはプロへの夢を思い描いていた。高校ではチームの一員としてはもちろん、プロになるため本人の努力に加え、周囲も後押しした。

  昨年10月3日、高校生対象のドラフト会議で、楽天が3巡目で指名。仙台のフルキャストスタジアムを本拠地とし、東北をホームタウンとする若いチームが、銀次の将来に目を向けた。

  先月14日の入団会見でユニホームに袖を通した。クリムゾンレッドのチームカラーは盛岡中央のユニホームとも通じ「違和感なく、自分でもさまになっていたと思う」と話す。入団会見を経験して「プロの実感がようやくわいてきた。ほかの選手が、普通の人とは違う体格をしているのを見てレベルの高さを感じた」と、ふつふつとプロ意識が高まってきた。尻込みするのではなく「やるしかないという気持ちになった」と静かに闘志を燃やす。

  野村克也新監督は捕手として、監督として実績を残し、古田敦也ヤクルト監督兼捕手を球界を代表する名捕手に育てた。初対面のとき「キャッチャーがしっかりしていないとチームは優勝できない。優勝したときのキャッチャーはすばらしい活躍をしている」と声を掛けられた。

  野村監督の下で野球できることは「幸せ」と素直に喜ぶ。しかし、1軍にいなければ直接の指南をなかなか受けられない。「2軍でがっちり鍛えてから1軍に上がり、足りない部分をいろいろ指導受けたい」という。

  登録名の銀次は球団と話しているうちに自然に決まった。高校でも宇部ではなく銀次と呼ばれ「覚えやすくインパクトがあるので良いと思っている」と気に入っている。銀次が1軍で勇躍する姿を待ち望む岩手県民。「岩手出身ということで応援される限り期待に応えなければならない。さすがと思われるようなプレーをしたい。応援してくれる一人ひとりに感謝の気持ちを忘れず、試合に出て打って恩返ししたい」と決意を示す。

  夢見る野球少年だった自分を振り返りながら野球少年には「生活面でも何でも、好きな野球のためと考えれば何でもできる。野球のために行動していれば必ずチャンスが来る。精神面も鍛えてくれるしレベルも高くなっていく。つらいことはたくさんあるが、良い方に考えることが大切」とポジティブ志向を訴えている。

  プロとしての目標を「球界で一番のプレーヤーなること。打者としてはチャンスで必ず打てるバッターに。捕手としてはまだ下手なので試合に出ながら一つ一つ学んで、ピッチャーに気配りできて、慕われ、信頼されるようになりたい」と語る。そのため、今年は「少ないチャンスの中でアピールできるよう進んでいきたい。全部を鍛えてプロの体にしなければならない」と課題をもって臨む。

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