2006年 1月 28日 (土) 

       

■ 盛岡市が盛岡ブランド宣言 短歌甲子園など開催へ

     
  photo  
   市民協働の地域ブランドづくりを考えたフォーラム。「暮らしの地場産品から売れるブランドへ」をテーマに行われたパネルディスカッション  
  盛岡市は27日、同市松尾町の盛岡劇場で、地域ブランドフォーラムin盛岡を開催し、市民協働による盛岡ブランドの構築を宣言した。トップキャッチコピーは「もりおか暮らし物語」。特産品をはじめ、盛岡らしい暮らしや歴史文化など地域全体をブランドとして全国に発信していく。ブランド推進計画には「まちなみ景観づくり」「もりおか水の恵み」など4つの主要プロジェクトが位置付けられ、個別事業には高校生を対象にした短歌甲子園の開催や盛岡特産品ブランド認証制度の導入なども盛り込まれた。

 フォーラムには市の関係者や一般市民約600人が参加。パネルディスカッション、作家の高橋克彦さんと東北文化研究センター所長の赤坂憲雄さんによる記念対談、市民団体の代表者らが盛岡の素晴らしさを次々と発表するリレートークなどが行われ、地域ブランドについて理解を深めた。

  この中で谷藤裕明盛岡市長が盛岡ブランド宣言を発表。市民一人ひとりの手によるブランドの構築で「選ばれるまち」を目指すことを呼び掛けた。宣言文は、盛岡を象徴する岩手山や南部鉄器、啄木・賢治、盛岡言葉などに触れ、いにしえから現代、未来へと続く盛岡の暮らしの中に「大切な物語」があると強調している。身近な暮らしに息づく盛岡らしさこそブランドとアピールした。

  「暮らし地場産品を、売れるブランドへ」と題して行われたパネルディスカッションでは、いわて中央農業協同組合りんご部会長の北田晴男さん、盛岡・つなぎ温泉四季亭専務取締役の林晶子さん、熊本県水俣市で農場とワイナリーを経営する福田興次さん、日本観光協会・月刊観光編集長の鷲尾裕子さんが、エムアイシー代表で盛岡特産品ブランド認証制度アドバイザーの吉田博さんの司会で意見交換。全国的に認知され、売れるブランドとするための方策を探った。

  福田さんは水俣病の苦い経験から環境に力を入れ、再生を図った水俣市の取り組みに触れながら、甘夏など特産品のミカンを生かしたブランドづくりを説明。「一つのことを深く掘り下げることによって新しいものが生まれる」と語り、ジュース、ワイン、菓子、お茶、アロマセラピーなどさまざまな分野で商品開発に挑んだ経験を披露した。

  鷲尾さんは、ブランドのとらえ方が「高級品から普段使える品質の良い物、安全安心の物に変わっている」と指摘し「地域のものを自信を持ってPRすることが大切。自信は信頼の裏返しでもある」と話した。

  北田さんは寒暖の差が激しい盛岡の風土で育つリンゴの品質の高さを紹介。「農家一人ひとりのこだわりをきっちりアピールしていきたい」と盛岡リンゴを全国区のブランドに育てる意気込みを語った。

  林さんは「生産者と観光業者が、お互いの取り組みやニーズを以外と知らない。『盛岡ブランドホテルレストランショー』といった情報交換の場を設けては」と提案し「人と人とのネットワークを作りながらブランド戦略を進められれば」と話した。

  会場では盛岡の清水や銘菓、焼き物などを駆使したお茶会や南部鉄器協同組合による「南部鉄器を暮らしの中に」展も開かれ、盛岡の持つよさを再確認した。

本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします