2006年 2月 2日 (木) 

       

■ 〈いのちの旅ネパール〉34 吉田律子 スレンナ英語学校

 「スレンナ・イングリシュ・ボーディング・スクール」はカトマンズ観光街タメルから約15分ほどの郊外にあった。静かな高級住宅街であり3階4階の家が建ち並ぶ。カトマンズで一番地価の高いところなそうである。大通りで車から乗り、あとは人しか通れない細い路地を何カ所か曲がった所にあった。鉄の門から入ると、校庭も広く住宅との境界の壁には、クラストや動物などの絵が描かれてあり和やかな学校であった。

  校長は女性で35歳、学校経営は夫婦で行っている。私立の学校、生徒数は幼稚部から小学5年生まで150人、クラスも10クラスである。全校全クラスで「アートエキシビション」(絵画教室)。午前中に作品を仕上げ、午後の部にクラスをまわり、アートの発表会を見せてもらうスケジュールです。公立学校は5教科ですが私立の場合は、最近、アート・音楽・工作・舞躍・体育の中から週一度選択し学ぶ方法がはじめられている。

  1年のクラス「ナマステ」元気なあいさつに気持ちが引き締まる。絵のテキストがあり色・形の勉強をしている。壁には象とリンゴの切り紙に好きな色を塗って飾ってあった。教材は今回の授業のため紙と色鉛筆、クレヨンを用意したため大変な出費をしたと笑っていた。クラスごとにテーマが黒板に3つほど書かれていた。そのイメージで描いている。「美しい農村」「私の家」「動物園」「木の花」「ヒマラヤ」「水そうの中の魚」「ネパールのまつり」「たべもの」などである。

  わらばん紙に、個性的でまたレベルの高い作品に驚いた。中にはネパールのコンクールで第2位の賞をもらった男の子もいた。5年生の作品は、素晴らしかった。ネパールの祭りをテーマの作品「クマリ」「パタンの祭」「テンプル」「ボダナード」「ダサイン」「祭りのごちそう」。大きい画用紙に思いきり描いてほしかった。それは裏側に描いたものまで傑作の作品に写って見えていることと、材料を遠慮して作っているので明暗がはっきりせずもったいないと思いました。動物園には半分ぐらいの子は行ってないのにクマ、象、クジャク、ピューマなどを動きある表現をしていた。模写の得意な子がいて、ヒンズー教に出てくる神様を写真などを見て、みごとに描いた作品は、圧巻でした。この模写の子は4年生の10歳の男の子です。将来はエンジニアになりたいといっていた。あと一つの4年生のクラスでは、先生が絵が好きだというだけあって感動するくらいまとまっていた。最後のクラスは4時30分ごろだったが初めての訪問客で絵の先生だということで朝から指導を受けたいと待っていたとのこと。つまりわたしは外国人訪問客で興味と好奇心を持ってもらったことうれしかった。

  5年生のクラスでは、「こんにちは」「ありがとう」「さようなら」を練習して待ってくれた。校長先生から将来の夢を聞いてほしいとの願いで、各クラスで聞いたが、7割がドクター、次にアミー・ポリス、ティーチャー、エンジニア、パイロット、スポーツ選手だった。アーティストは全体で5、6人であった。7割のドクターにはびっくりしました。理由は、お金持ちになり親孝行したいからと人の病気を直してあげたいからと二つに分かれる。

  日本のひと昔前の教育ママゴンの夢に近いと思った。ネパールでも教育の必要性とエリート育成の風潮がある。時代と貧困が子供たちに、ハイレベルの職業選択をさせてしまうのかと思った。初めての訪問でしたので学校の特徴、教育方針など知らない部分が多いが進学塾スタイルの学校のようだ。1クラス5、6人に先生一人、理想的です。また制服姿はりりしい。女の子の髪をとめるリボンは白と決まっている。靴もよく磨かれた革靴だった。低学年の生徒の父兄は、送り迎えが普通であるとのことでした。環境が子どもを育てる。親の愛で心が育つ。

本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします