2006年 2月 2日 (木) 

       

■ 岩手山噴火そのときわれわれは… 県立博物館でハザードマップテーマに企画展

     
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   テーマ展「ハザードマップ〜減災から共生へ」は3月12日まで。岩手山の大規模噴火や過去の自然災害に関する貴重な記録や資料が豊富  
  20××年、岩手山噴火−県立博物館05年度テーマ展「ハザードマップ〜減災から共生へ」は、盛岡市上田字松屋敷の同館特別展示室で開かれている。岩手山を含む約30カ所の活火山、県内の津波や洪水の各ハザードマップ(災害予測地図)を紹介。岩手山噴火を想定した新聞紙面やテレビ放送を流すなど、自然現象のもたらす脅威へどう対策を講じ、地球の営みとして共生するかを訴えた見応えのある企画展。3月12日まで(月曜休館)。

 噴火を想定したマップは全国108活火山のうち、80年代の北海道駒ヶ岳、同じく十勝岳を皮切りに、32火山で作成されている。富士山も04年に政府主導で初めて着手された。

  岩手山では、98年に火山活動の活発化以降、7月に西側の水蒸気爆発を想定したマップ、10月には西側に加え、東側のマグマ噴火を想定したマップを作成。00年には周辺6市町村別(旧西根、松尾両町村含む)の2万5千分の1のマップも対象住民に配布されている。

  展示では岩手山のほか、北海道の有珠山、雌阿寒岳、東北の岩木山、秋田駒ヶ岳、鳥海山、磐梯山、関東・中部の草津白根山、浅間山、伊豆大島、三宅島、九州の雲仙岳、桜島、霧島、阿蘇山などのマップを紹介。

  マップには噴火で発生する現象や災害の種類、避難場所やルート、非常時持ち出し品などを図や写真で掲載し、住民理解を図るようアイデアを絞っている。浅間山では1783年(天明3年)噴火当時に書かれた絵図を掲載している。

  立体模型や地質図、写真などもマップに並べてある。秋田駒ヶ岳の70年噴火で撮影された9月18日の環状噴煙の貴重な写真も展示されている。

  会場には仮想「岩手新聞」夕刊が張り出されている。岩手山噴火を想定し、同館が作成。国土交通省や県作成の大規模な山頂噴火シミュレーション写真を掲載。見出しには「噴煙4千メートル上空に」「火砕流も発生」などと書かれ、緊迫感のある紙面になっている。

  会場には約260点が展示されている。同館所蔵の1896年の明治三陸大津波の絵図、1855年にマグニチュード(M)6・9を記録した安政大地震のかわら版も。自然の脅威に襲われる当時の人々の様子が描かれている。ほかにも歴史的資料がある。

  1923年9月の関東大震災を観測した東北大学地震・噴火予知研究観測センター所蔵の強震計の波形、秋田県境で209人が亡くなった1896年の陸羽地震による川舟断層の逆断層や、98年9月に雫石町長山でM6・2を記録した岩手山南西地震の篠崎地震断層のトレンチ調査で採取した「はぎとり」も紹介されている。

  東北大同センター所有の現役の地震計を展示し、震動を与えると時間や周波数別に揺れを示すデータが現れるパソコン画面、同大作成の岩手山や東北、新潟県中越地区の平面図をマウス操作して3次元で見ることのできる画像システムもあった。三陸大津波による県内沿岸の津波到達や規模を示すシュミレーションCG、00年三宅島の噴火記録の映像上映も行われている。

  観覧料(一般300円、学生140円、小学生以下無料)以外無料。5日午後2時から同館職員による展示解説会も行われる。

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