県経営品質協議会(斎藤育夫代表幹事)は2日、05年度県経営品質賞を審査し、審査員特別賞大規模部門(従業員301人以上)で川徳(川村宗生社長)、中小規模部門(同300人以下)で久慈琥珀(向正彰社長)を選んだ。百貨店が経営品質賞に入賞したのは全国で初めてという。
川徳は経営トップ2人が、競争激化による危機意識を持ち現状打破へ情熱を傾けてきた。社内改革・意識改革への道を開始。適切な改革方法の確立に向けてあと一歩の状態にこぎつけたと評価された。改革してきた経営トップ自らが売り場で直接会話し現場のやる気を引き出したという。
▽社業建て直しに向けた企業体質改革への経営者トップの意欲とリーダーシップ▽現場での接客品質向上活動と売り場ごとの自主的朝礼による社内意識改革の顕著な前進▽地道な社会活動の継続と地域住民の生活感覚を認識したまちづくり活動の推進−などの項目が高く評価された。
正規社員とパートナー社員(パートや協力企業の社員など)の区別なく、会社のために接客品質を向上しようと、楽しく前向きに改善活動を行う姿勢、手話や英会話の習得、バリアフリー対応、近隣商店街との共存共栄の活動なども審査の重要なポイントとなった。
同賞判定委員会の江崎昌男委員長(元日本IBM経営革新推進責任者)は「競争が激化する流通業界の中で経営トップが熱意を持ち、毎日売り場を巡視する姿勢には目を見張るものがある。現在、改革中でもう一歩進めば加速する段階に入る」と判定理由を説明した。
久慈琥珀は、トップを中心とした経営幹部の優れたリーダーシップの下で経営品質プログラムを導入、社員同士のオープンな評価制度を展開してきた。これによって組織の活性化が図られ、組織基盤が強化されたという。地域振興などの社会貢献活動にも優れた成果がある。
同賞は今年で5回目。審査基準は▽経営幹部のリーダーシップ▽経営における社会的責任▽顧客・市場の理解と対応▽戦略の策定と展開▽個人と組織の能力向上▽顧客価値創造のプロセス▽情報マネジメント▽活動結果の8項目。
同賞委員会の酒井俊巳委員長(県商工労働観光部長)は「経営品質賞に関しては県でも積極的に係わってきた。今回は2社が経営品質への取り組みを続けており当賞に該当した。県内の企業も経営品質にどんどん挑戦してさらに高いレベルの企業になってもらいたい。それが地域経済の活性化にもつながる」と話していた。
受賞式は3月13日午後1時からホテルメトロポリタン盛岡ニューウイングで行われる。
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