2006年 2月 5日 (日) 

       

■ 〈白き神々の座へ〉44 矢羽々文一郎 宿場の活力

     
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  急峻(きゅうしゅん)な山々に囲まれたヒマラヤの宿場には、広場が見わたらず、茶屋や宿舎もがけっ縁に石を積み上げて建てられおり、雄大な大自然のなかにしては、人間が住むスペースが余りにも少ないように思われてなりませんでした。

  夕食前のひととき、宿場の中心部からは上部にあたるかいわいから歓声が聞こえてきました。静かな環境にしては珍しいことであり、石畳の段坂を上ってみることにしました。

  ロッジとロッジの間のちょっとした広場には、両脇のロッジのテラスの柱を支柱にしてバレーボールのネットが張られ、若者に少年も混じり熱戦が繰り広げられておりました。

  ロッジの軒下のカフェテラスと2階の廊下兼ベランダには、老若男女の観衆が集い、それぞれのひいきのチームに歓声やら、ため息を交えての盛んな応援の最中でした。

  先ほどの散策中に人影がほとんど見当たらなかったことが理解できました。宿場内の大半の人が、ここに集まっていたのでした。

  翌日泊まった小さな宿場では、バレーができるほどの広場もなく、ロッジの入り口の狭い空間で、若い男女が数人輪になり、布でできた蹴まりを蹴って優雅に遊んでました。〓狭いながらも…〓の歌が思いだされたのでした。

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