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久昌寺の七体観音 |
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盛岡三十三観音第2番札所は奕葉山久昌寺(えきようさん・きゅうしょうじ)。曹洞宗の寺で盛岡市大慈寺町1の5の通称寺ノ下にある。七体観音が本尊である。一緒に第十番白子観音が安置されている。
七体とは聖(しょう)観音、十一面観音、千手観音、馬頭観音、准胝(じゅんてい)観音、如意輪(にょいりん)観音、不空羂索(ふくうけんさく)観音を指す。擬宝珠(ぎぼし)のシルエットのような形の光背の前に、上段に3体、下段に4体の観音座像を配置。光背を含めすべて一本の木から彫り出された珍しい作りだ。
それぞれの観音像の高さは7〜8センチで全体は30センチほど。台座の部分には「寛光小刀一本ニテ刻ム」と彫られているが作者や制作年代などはすべて謎に包まれている。
河南地区を襲った1884年(明治17年)の大火で周辺の寺もほとんどが焼けた。同寺では七体観音などを安置していた観音堂だけが残ったが、その由来などの資料はすべて焼けてしまったという。
現在、観音像を安置している観音堂慈雲閣は1997年、老朽化が進んだ建物に代わり同じ場所に建て直された。日中はいつでも参拝することができる。
海野講榮住職は「参拝者は一つの像を拝むことで、7体の観音のご利益があると考えていたようだ。一本の木から7体彫り出した観音像は全国でも珍しいのでは」と話している。
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