2006年 2月 8日 (水) 

       

■ 〈白き神々の座へ〉47 矢羽々文一郎 ロッジの電灯

     
  ロッジの電灯 渓流の滝を利用した小型発電所  
 
ロッジの電灯 渓流の滝を利用した小型発電所
 
  ネパールは、専制支配のもとでの鎖国時代が長く続き、戦後の1951年(昭和26年)に王政復古が成り、開国された若い国です。

  産業の面では未開発な国で工業製品の多くは隣国のインドや中国からの輸入に多くを依存しているのが現状です。

  近年になり、日本をはじめ、先進各国からの援助もあって、辺境のヒマラヤの山中にも徐々に開発の手が差し伸べられ、近代的な諸設備が急速に整いつつある発展途上国です。

  なかでも地元住民に最も恩恵を与えているのは、小型発電装置の設置による電灯設備の普及であろうと思われます。

  数年前まではヒマラヤ山中の家庭や宿舎では、松の皮をはがし、素焼きの皿に置いた松明(たいまつ)の灯火が夜の明かりでした。

  現在では山腹を流れ下る滝や渓流の水を利用した小型発電所が方々に見られます。しかし、故障による停電が恒常的でいったん停電すると数日は回復しないとのことでした。

  一行の到着した2、3日前に雨期の終盤の恒例的な豪雨により、周辺一帯の沢が増水し、方々の小型発電所が故障したとのことで、文明の恵みに接することができず夜な夜なローソクでの優雅な夕食が続きました。

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