2006年 3月 1日 (水) 

       

■ 〈岩手川自己破産〉「何とか残してほしい」と盛岡市

 岩手川の第2工場「浜藤の酒蔵」(鉈屋町)と江戸時代の商家店舗「浜藤私邸」(仙北町1丁目)は市の保存建造物に指定されている。

  両建造物は、歴史的な景観をつくる貴重な建造物で、歩いて楽しむ観光ルートの上でも注目されてきた。市は現状のまま保存を図りたい考えだが、今後の取り扱いは所有者や管財人の意思にゆだねられるという。

  同社は1872年(明治5年)の創業で盛岡地域では最も歴史ある蔵元の一つ。1953年に浜藤酒造店として法人化し70年に現在の看板商品となった「岩手川」に社名変更した。両建築物とも登記上は浜藤合名会社の所有になっている。

  浜藤の酒蔵は近世末期から明治初期に建築された土蔵造りの酒蔵で延べ床面積が約344平方メートル。盛岡城の払い下げ材を手すりに使用したと言われ、当時の酒造の様子を知ることができる。
  浜藤私邸は木造2階建て、延べ床面積193平方メートル。改造が加えられているが町屋形式の商家のたたずまいが残る。

  同市環境企画課の菊地誠課長は「会社の経営問題が優先されると思うが、注目を集めている地域でもあり、何とか現状のまま残してほしい」と話している。 

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