2006年 3月 3日 (金) 

       

■ 自然への共感おおらかに 古屋暁さんが初の個展

     
  洋野町大野在住のイラストレーター古屋暁さんと作品  
 
洋野町大野在住のイラストレーター古屋暁さんと作品
 
  九戸郡洋野町大野在住のイラストレーター古屋暁さん(51)の岩手での初個展が5日まで、盛岡市北山1丁目のビール製造・販売会社のベアレン醸造所2階見学ルームで開かれている。旧大野村萩ノ渡開拓の草原や牧草、雲などの風景をパソコン上でリアルに描いた作品19点が展示され、来場者の目を楽しませている。

  「ハギノワタリ カイタク」は、夏の風景を描いた作品。緑の草原と浮かぶ雲をゆったりとした表現をしながら自転車に乗る少年を登場させた。

  「サイロ」は牧草地にあるサイロにカラスが止まっている作品。サイロには太陽の光が照り輝いており、長閑(のどか)な風景を漂わせている。ほかに雪に覆われた草原の中の木立をシンプルに表現した「スノーグレー」など風景画が多いが、ベアレンのスタッフを描いた「ベアレンの創業者」も展示されている。

  山梨県出身の古屋さんは東京で約30年間、イラストレーターとして活躍。毎日新聞コラムの挿し絵、映画のポスター、愛・地球博日本館のパンフレットの表紙などの仕事をしてきた。

  夫人の貞子さんは久慈市出身で何度か県北の草原や牧草地を訪れ、雄大な自然に感動したと言う。古屋さんは03年、東京から同町の土地、建物を取得して移転した。

  「コンピューターグラフィックスの作品は岩手からでもデータで送れる。決断して岩手に来た。東京はビルばかりだがここは大自然。窓を開けると草原が広がる。雄大な雲もある。雲を見ていれば飽きない」と岩手の自然の素晴らしさを強調する。

  古屋さんは仕事の傍ら2年に1回個展を開いてきた。人物を中心にレトロな世界を描いてきた。「今回は岩手の風景。岩手では初めて。好きな風景をゆったり楽しく描けた。岩手、盛岡の人にどのように評価してもらえるか楽しみ。今後は岩手の海や盛岡の風景などを描きたい」と話していた。

  同醸造所でも見学ルームをギャラリーとして貸し出すのは初めて。同社の嶌田洋一広報担当は「初の試み。たくさんの市民にぜひ鑑賞に来てもらいたい。4、5日は当社のビールの無料試飲もある」と多くの市民の来場を呼び掛けている。

  開館時間は午前10時から午後6時。入場無料。



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