2006年 3月 6日 (月) 

       

■ 〈白き神々の座へ〉57 矢羽々文一郎 ミルクティー

     
  朝日に映えるアンナプルナを背景に  
 
朝日に映えるアンナプルナを背景に
 
  ヒマラヤ・トレッキング眺望の一大拠点、標高3210メートルの丘の上でのことでした。
  真夜中にふもとの宿場をたち、天空の星を仰ぎ見ながら丘に上り、日の出の陽光に輝く、世界7番目の高峰ダウラギリー、10番目のアンナプルナなどの雄大な山容を堪能していました。

  仮設茶屋の前で数人の口論があり、同行のサーダー(シェルパ頭)が仲裁してましたので、下山の途中にその経緯を尋ねてみました。

  フランス・パーティーのシェルパが、携行した大きな魔法瓶で、一行にティーを配り、アメリカ・パーティーはティーバッグとお湯を回しておりました。これを見た茶店の主人が猛然と抗議していたとのことでした。

  「峠の茶屋で10ルピー(15円)のミルクティーが、ここでは70ルピーもするので、シェルパは自分たちが案内しているトレッカーに負担をかけぬように、当然のことをなしたまでである。」と主張。

  一方の茶屋の主人は「政府や村は何一つトレッカーの受け入れ対策を実施せず、地元の人たちが協力し石を積んで登山道を整備し展望台やベンチなども設置している。その資金づくりのために各ロッジが輪番制で水、まきを担ぎ上げて営業しているのだ。」と…。

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