2006年 3月 6日 (月) 

       

■ 〈盛岡三十三観音〉第3番 長松院の貞伝観音 子安地蔵とともに集めた信仰

     
  長松院の貞伝観音  
 
長松院の貞伝観音
 
 

盛岡三十三観音の第三番・萬歳山長松院は貞伝(ていでん)観音。臨済宗妙心寺派で大慈寺町2の2にある。


  本尊は本堂脇の観音堂に安置されている聖観音の木彫立像。高さ36センチほどの光背を持ち、台座を合わせた高さは約61センチ。金ぱくが施された美しい表情の観音像だ。

  貞伝観音についての資料はまったく残されていないため、その由来などは不明。だが、同院に安置されている子安延命地蔵尊が、安産の守本尊として有名だったことから「子安観音」とも呼ばれ盛岡城下庶民の信仰を集めたといわれている。

  同院は約350年前の創立。現在の佐藤勝也住職は17代目。子供の健康な生育を願う子安延命地蔵尊と貞伝観音をまつる同院では今も「子育」に力を入れているという。




  「地蔵がなぜ道沿いに野ざらしにあるのか」。佐藤住職がその理由を教えてくれた。「今の救急車と同じ役割をしている。子供が苦しい思いをしているところに、真っ先に飛んで行って、救ってくれるのが地蔵。だから道路端にいて、いつでも出動できるようにしている」という。

  子供が元気にすくすく育ちますように。親たちの思いは、今も昔も変わらずに、地蔵や観音への信仰につながっている。(伊藤智子記者)

  【御詠歌】  
  万代(よろずよ)も長くさかへむ松のいろ慈悲の誓ひのあらむ限りは
 
     

 


本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします