2006年 4月 1日 (土) 

       

■ 〈In Region〉理想の学習塾目指す 片桐俊文さん

     
  開塾の準備を進める片桐さん  
 
開塾の準備を進める片桐さん
 
  盛岡市愛宕町の片桐俊文さん(54)は4月から「The塾 スクールクライマーズ」を開講する。東京の大手学習塾勤務を経て夫人の実家がある盛岡に移った。理想の学習塾を開くという。「英語の直読直解をやる。英語力が5教科に波及する力は大きい。直読直解をやると違うものが見えてくる」とアピールする。受験勉強にとどまらず知性を磨く教育を目指している。現代美術で活躍しながら塾講師で生計を立てていたが、盛岡に来て本格的に教育者を目指す気持ちを固めた。

 片桐さんは多摩美大で染色デザインを学び、東京都内のギャラリーで現代美術作品を発表してきた。「作品は外国でも紹介されるようになったが、現代美術の怖さが分かってきた。現代美術では生活もできないので、塾の講師になってみた。面白かった。自分の中に悩みと子供たちの悩みがオーバーラップした。あるとき大学の先生にお前は有名になりたかったら美術をやればいいし、子供たちと共感したかったら塾をやれと言われた。それで塾に本格的に取り組んだ」

  東京では英才教育で有名な四ツ家大塚FC校や国立光英数学院などで経験を積み、進学の最前線で子供たちと勝負した。あるとき従来の受験教育に疑問を感じ、学習塾にとどまらない理想の塾のデザインを思い描くようになった。

  「受験教育を見ていて確かに子供たちの成績は上がるのだが、これでは壊れてしまうと思った。事実だめになっていく子供も多い。このままでは日本の人材は貴重な戦力を失ってしまう。何とかしなければ」

  片桐さんは地方に教育の活路を求め、夫人の郷里である盛岡に移転して開塾の準備を進めている。対象は小学校4、5、6年と中学生。小学生2教科、中学生5教科のトータル指導のほか、英語の直読直解で本物の語学力を身につけさせるカリキュラムを組んでいる。

  「今までの英語教育は日本語に翻訳するための教育。日本語を間にはさまない教育をやりたい。アメリカ人とアメリカ人が直接話していることをそのまま理解できるように。そのように英語を分かれば5教科にも新たな可能性が開ける」と教育論を展開する。

  長野県出身。「東北の人は大人の人が多い。外国で言えばドイツ人に似ていると言われる。ドイツ人も大人だ。古くから偉人を輩出してきた岩手、盛岡で本当のエリートを育てる教育がしたい」と目を輝かせた。

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