昨年の4月19日が連載の第1回目でしたから、来週でちょうど丸1年になります。
1年前の私はもうじき始まる夫の選挙活動を前に、マニフェストの勉強に明け暮れていました。滝沢村助役を辞して以来、朝目覚めたとたん、出勤しなくてもいい安堵感と喪失感が入り混じって、自分の心をもてあましていた時期でもありました。
そんな時にタイムスさんから連載のお話がありました。PPPとかNPMとかいう難しい話は止めてくださいねと釘を刺されたので、「岩手のさくらももこ」を目指して、1年間楽しく思い出話をしようと決めました。でも続けていくうちに、人は私のこんな話を聞きたいだろうか?それよりもっと伝えるべき事がほかにあるのでは?といった内なる葛藤が芽生えてきました。
私が地方自治について勉強を始めたのは40歳を過ぎてからです。身近に現職の市長がおり、幸運な事に助役という現場を体験させていただいたとは言え、たかだか10数年の研究と体験です。
その割にはずいぶん偉そうなことを言ってるじゃないのとおしかりを受けそうですが、それまで全くの素人だった私には、勉強すればする程、知れば知る程、驚きと疑問が湧いてくるのでした。国民、市民、住民、大衆…などという言葉で表される「私たち」が、この国の政治や行政の中心から不当に距離を置かれているというまぎれもない現実に対してです。
そんな「思い」が原稿のあちこちに顔を覗かせていたかもしれません。それらはもちろん、この国の形に対して発したものですが、もし、気分を害した人がいたらお許しください。
さて、宿題だった本の出版を済ませた私は、その後もともと関心のあった子育てや教育について学んだり考えたりする場を増やしながら、市民活動や講演を続けてきました。そんな私に、ますます教育にのめりこむ機会が与えられました。普代村の教育長にと声を掛けて頂いたのです。
(続く)(前滝沢村助役)
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