2006年 4月 6日 (木) 

       

■  小岩井駅前に賢治詩碑 地域住民ら協賛募り建立へ 

 
     
  賢治詩碑が建立される小岩井駅前の花壇  
 
賢治詩碑が建立される小岩井駅前の花壇
 
滝沢村大釜のJR田沢湖線小岩井駅前に宮沢賢治の「小岩井農場」の詩碑が建立される。地域住民らによる小岩井駅前賢治の碑実行委員会(早川広徳委員長)が22日、現地で除幕式を行う。「小岩井農場」は小岩井駅を起点に岩手山ろくを詠んだ長編詩。ゆかりの地のモニュメントとなる。賢治生誕110年の節目に地域住民が企業などの篤志を得て尽力した。「汽車からおりたひとたちは/さっきたくさんあったのだが」の一節が刻まれる。

 実行委員長の早川さんは小岩井自治会長。「長く小岩井に住んで宮沢賢治が好きな人たちは詩集『春と修羅』の小岩井駅に碑などがないのが不思議だと思っていた。小岩井駅から長編詩が出発するのだから」と話し、賢治の文学案内の窓口になるよう願っている。

  小岩井駅は1921年6月25日に盛岡〜雫石間の橋場線開通とともに開業した。賢治は「つつましく肩をすぼめたような駅」と表現している。「小岩井農場」は賢治が花巻農学校の教師をしていた26歳の時に書いた青春詩。詩集「春と修羅」に収録された。「わたくしはずゐぶんすばやく汽車からおりた」という一節で始まる。現在の駅舎はそのころの面影を残しているという。

  碑文は「小岩井農場」のパート一の一節から抜粋した。「みんな丘かげの茶褐部落や/繋あたりへ往くらしい/西にまがって見えなくなった/宮沢賢治 春と修羅より」と刻まれる。

  早川さんは「今年は生誕110年の年にあたるので賢治の名前をうたった行事にもしたい」と節目の年を意識する。

  除幕式には宮沢賢治記念会の宮沢啓祐理事長を招き、柳村純一村長ら村の関係者とともに記念する。JRから借地して駅前の花壇の一画に建立され、観光客に文学の地を印象づける。

  早川さんは「小岩井駅には小岩井の玄関口としての立場があるので、全国的に有名なこの地のために立派な碑を建てたい」と話している。小岩井駅前は近年、盛岡のベットタウンとして発展した。小岩井住民の愛郷心のよすがとなるよう願っている。

本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします