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深沢紅子の「かたくり」 |
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「紅子作品と賢治童話に咲く野の花」展が、盛岡市紺屋町の深沢紅子野の花美術館(佐藤晴久館長)で開かれている。生涯を通して野の花を描き続けた紅子と、童話の中の情景や登場人物の心の表現として植物を見詰め続けた賢治。今展では、紅子の水彩画18点を通して、自然に向けた2人のまなざしを追う。
紅子は賢治より7つ年下。直接交流はなかったが、同時代の県内の自然にはぐくまれた2人にとって、季節ごとに咲く野の花への思いは共通するものがある。
賢治の童話「若い木霊」では、主人公がカタクリの葉の上の斑紋に、春の秘密を語る幻想文字を見いだす。紅子は春の訪れを告げる紫色のかれんな花を、淡い色彩で表現している。
春の明るい草原に生えるオキナグサは、咲き終えると頭花が老人のひげのような白い冠毛に覆われることから名付けられたという。賢治は童話「おきなぐさ」などでモチーフとして取り上げている。紅子の作品では、ひげのようになった部分と花を一つの画面に描き出している。
このほか、賢治童話「貝の火」に登場するスズランや、「銀河鉄道の夜」のカラスウリ、「鹿踊りのはじまり」のススキなど、さまざまな草花が会場を彩っている。
同会場では、5月中旬から同館で開催予定の「一水会選抜展」に先駆けて、紅子の同会出品作を展示したコーナーも展開している。
22日の午前9時半から、同会場で「春の子供美術鑑賞会」を開催。展示作品説明と深沢夫妻の挿絵本の読み聞かせなど。定員は先着40人で大人も参加できる。参加料は入館料のみ。事前に電話予約が必要。午前10時からは、同館前の中津川でワスレナグサの苗の植え付け(忘れな草の会など主催)を実施する。
今展は5月11日まで。午前10時から午後6時(最終日は同4時)まで。月曜は休館。
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