2006年 4月 9日 (日) 

       

■ ザゼンソウ咲く 雫石町の小岩井農場で観察会

     
  小岩井農場内に咲くザゼンソウを観察する参加者  
 
小岩井農場内に咲くザゼンソウを観察する参加者
 

 ザゼンソウの観察会が8日、雫石町の小岩井農場で開かれ、盛岡市や滝沢村などから集まった市民約30人が敷地内の湿地周辺に咲く赤紫の花を楽しんだ。雪が降るあいにくの天候の中、農場職員のガイドで、普段は一般の人が入ることができないザゼンソウが咲く湿地まで散策。途中にはヤマアカガエルの卵や湿地の近くに生えるヤチハンノキなど自然の動植物があふれ、職員が一つ一つ説明した。

 スギの木立に囲まれた湿地ではザゼンソウを踏まないように足元に気をつけながら、積もった雪の中に咲く花を探した。ひょっこりと頭を出すザゼンソウを見つけた参加者は「かわいい」「ここにもあった」と、写真を撮ったり、顔を近づけて観察していた。傷が付くとタマネギの腐ったようなにおいがすることから、冬眠あけのクマが下剤代わりに食べることもあると職員が関心を呼ぶ説明。

  盛岡市から母親を誘って参加した花岡みどりさん(29)は「かわいい。雪の中から小さな子供の人形が出てきているみたい」と初めて見るザゼンソウに感激していた。藤村裕子さん(64)も見るのは初めて、「人知れず黙々と生きているように感じた。雨でも雪でも見に来ようと思っていた。晴れた日だけではなくこうした中で見るのもいいのでは」と雪の中でひっそりと咲く花に魅了されていた。

  ザゼンソウは約15センチくらいのミズバショウに似た形状で、トウモロコシのような花を守るように仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれる包みをつける。通常は赤紫の包みをつけるが、まれに緑や黄色、黒っぽいものも見られる。ミズバショウが雪解けを待ってからゆっくり咲き出すのに対し、ザゼンソウは花から発熱し、自ら雪をとかして咲くことから、春を告げる花ともいわれている。

  小岩井農場では至る所に湿地があり、ミズバショウなどが見られ、5月にはサクラソウ、7月にはホタルと星のウオッチングなど四季を通してさまざまな自然と触れ合うイベントを企画している。


 


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