■ 〈サティ出店〉第2イオンの差別化戦略で商店街に脅威
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建設工事が進む盛岡市向中野のイオン盛岡南ショッピングセンター(北東側から撮影) |
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盛岡市向中野の盛南開発地域に建設が進むイオン盛岡南SC(ショッピングセンター・本社千葉市・岡田元也社長)にマイカル(本社大阪市、西岡明賜社長)の仮称盛岡南サティが入居することが決まり、市内の商業関係者に驚きを与えている。3月まで近くで営業していた店舗の名称がそのまま使われる。市内の商店街関係者は「前潟のジャスコとはっきり差別化が図られることになり、消費者は盛岡SCへも南SCへも両方行ってみようと思うだろう。核テナントにどこを入れ、名前をどうするかはそれほど大きな意味を持っていた。これで2つのイオンは商店街にとって非常に大きな脅威となった」と分析する。対イオンについては既にテナント交渉を進めている店舗などもあり温度差がうかがえる。
マイカルは4月26日、6年ぶりで新店舗2店の出店(ほか高崎市)計画を発表した。投資額は2店で約45億円。盛岡南サティは店舗面積約1万7500平方メートル、従業員500人規模の店舗で同SCの核店舗。
同SCは地下1階、地上4階建てで商業店舗面積は約4万6千平方メートル。駐車台数は約2300台。イオンが昨年、大規模小売店立地法に基づき盛岡地方振興局に提出した出店計画では開店は7月3日以降になっている。
同SC敷地内では既に鉄骨も建ち工事も順調に進む。イオンコーポレートコミュニケーション部では「当社の8月からスタートする下半期の出店となる。モール型で専門店は130店ほど入る。開店も含め正式な発表は開店のほぼひと月前」としている。
26日はMOSS(モス・盛岡大通ショッピングセンター&スクリーン)ビルにベルセンター、ジュンク堂書店のテナント入居発表もあった。
同市肴町商店街振興組合の安保博夫事務局長は「モスにテナントが決まったことは中心市街地の活性化につながることで歓迎すべきこと。イオンにサティが入るような話は聞いていたが本当に決まったとは驚き。どのような店舗となるか分からないが影響は出よう。ただ開店してみないと何とも言えない」と話す。
盛岡駅前商店街振興組合の笹井岳雄常務理事は「サティの入店は中心市街地の衣料品店や商業施設に影響が出よう。中心地と郊外の競争はさらに激しくなるだろう」と深刻に受けとめている。
市内のある老舗物販店経営者は既に同SCへの入店交渉を進めている。「9月にオープンする様子だ。前潟のイオン盛岡SCより少しグレードアップし年齢層の高い客をターゲットにするようだ。当店は市中心部にも店はあるが今後の商業の勢いなどを考えればイオンに出す必要もある。多額の投資にはなるが」と言う。
同市前潟地区のイオン盛岡SC(本社・千葉市、川戸義晴社長)は、店舗のジャスコ盛岡店を増床し商業店舗面積が約4万5千平方メートルとなりイオン盛岡南とほぼ同規模。
27日に来盛した川戸社長は「盛岡市内に2つのSCができることになる。互いに競争し合うことでより質が高まる。市内にはフェザンさんやカワトクさんがあり、SCが出たことでリニューアルも進み、消費者はさらに良い商品やサービスを得られる」「今は地域間競争の時代。東北では仙台が活性化しているが盛岡には仙台に負けないポテンシャルがある。当SCも含め盛岡市内の各店が競争することで市全体の活性化になろう。競争するから地域の魅力もあがる」と話していた。
盛岡商工会議所の小原富彦専務は「モスビルの入店決定やサティ入店など新たな街の姿が明確になってきた。地場の商業者に厳しい面も出てこよう。今後、市と連携しながら、まちづくりの観点で考える必要がある」と話す。
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