国内外で活躍しているクラリネット、サックス奏者の佐野博美さんと、ホルン奏者の高野哲夫さんの2人が4月29日、盛岡市の黒石野中学校を訪れて、市内9つの中学校の約100人の吹奏楽部員たちに指導した。
今回は、6月に県内3カ所で開かれるJASRAC(日本音楽著作権協会)の文化事業コンサート「少年少女のための音楽鑑賞会・音楽職人が創(つく)るステージ〜あの音あの曲その素顔」のプレイベントとして実施。2人は同コンサートの出演者だ。
佐野さんは全員にブレスの仕方を指導。自分の腰に手を当てて、息を吸ったり吐いたりすると、膨らんだりへこんだりすることを確認。「息が続くのは体力ではなくて、こつ。吸った空気を小出しにできるようになると、音色が変わるし、音が通るようになる」とアドバイスした。
「音楽の面白さは、アンサンブルにある」と佐野さん。「アンサンブルとは、楽器同士で対話をすること。ほかのパートがソロを演奏しているときは自分の音量を落とす。それが人の話を聞くということ」と説明した。
「生の音楽をやっていることは将来、必ず役に立つ。高校、大学に進学しても、仕事に就いても、1年に数回でもいいから、楽器を続けてほしい」と呼び掛け、さまざまなジャンルの曲を演奏して見せた。
同校の吹奏楽部顧問の大橋朋子教諭は「学校単独では呼びたくても呼べないあこがれの演奏家たち。演奏の上達方法だけでなく、音楽を通して人とかかわり、皆と気持ちを合わせることの大切さについての話もあり、生徒たちにとっていい経験になったと思う」と話していた。
同コンサートは、業界トップクラスのスタジオミュージシャン12人による特別編成のオーケストラと、劇団四季出身のミュージカルシンガーが出演し、クラシックやアニメ、映画音楽を中心に生演奏を披露。このほか、著作権についての話や、大ヒットしたCD、映画などの音楽制作の舞台裏を紹介する。県内で初めての開催。
盛岡公演は市民文化ホールで、6月16日の午後5時半開場、同6時開演。1500人を無料招待。17日は北上市、18日は奥州市でそれぞれ開催。問い合わせはJASRAC盛岡支部(電話019−652−3201)まで。
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