2006年 5月 4日 (木) 

       

■ 〈In Region〉廃校舎は「希望の丘」 八幡平市の旧五日市小学校運営組合

     
  学校の宿希望の丘としてよみがえった旧五日市小学校  
 
学校の宿希望の丘としてよみがえった旧五日市小学校
 
  八幡平市安代地区の廃校舎がグリーンツーリズムの宿泊・体験施設として4月にオープンし評判となっている。名称は学校の宿「希望の丘」。運営するのは旧五日市小学校運営組合(伊藤重昭組合長)。招かれて事務局長となった平櫛賢治さん(57)は、東京でコピーライターやレストランプランナーをし、数年前から宮城県で農家の民宿レストランを経営している。「障害を持った方たちも体験でき、誰がきても優しい宿泊施設です」とPRする。長年の夢をかなえた地域の会員たちは顔を輝かせている。

 希望の丘があるのは同市安代上の山地内。3年前に廃校となった旧五日市小の校舎の内部を改装した。部屋は和洋11室。最大53人まで宿泊でき、玄関にスロープ、車いすで2階と行き来できるようにエレベーターを設置した。廊下と部屋の間の段差をなくしトイレや風呂をはじめ、細部に至るまでユニバーサルデザインの考え方で改装されている。
     
  平櫛賢治事務局長と女性スタッフ  
 
平櫛賢治事務局長と女性スタッフ
 

  平櫛さんは宮城県でユニバーサルデザインの考えで運営しようと試みていたが、完全な形で運営することはできなかったという。旧五日市小では計画段階から参加した。「ここは丘の上にあって大きかった。これまでやれなかったことを全部やろうと思った。障害を持った方が体験できる。どんな人が来ても優しく接しようということがベースにある」と話す。誰もが利用できる施設は平櫛さんの若いころからの念願だったという。

  体験メニューも充実しているのが希望の丘の特徴。事前の予約が必要だが、そば打ち、もちつき、農作業や山仕事、炭焼き、機織り、わら細工、昔の遊びのほか考えつくメニューはすべて用意した。地域のお年寄りたちが持っている力をすべて活用する。

  もう一つの目玉は給食室。今のところメニューは数種類だが、旧五日市小の給食を長年作っていた栄養士の協力で昔の給食を復活させようと準備している。ゴールデンウイーク明けには始める予定という。このほか宮沢賢治が食べていた食事の再現にも取り組んでいる。

  希望の丘は、八幡平市安代上の山109(電話0195−72−3461、3462)。

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