『シナシナがおいしいんです。』
コレは盛岡市内のとある青果売り場でのPOPコメント。和歌山産のデコポンに添えられていたものだ。見ると確かに皮がシナシナで見た目には水分がないのかしら?と思ってしまうが、買って食べるとおいしい。糖度や産地表示だけで終わっている売り場が多い中、お客様に果物の持つおいしさをどのように伝えるかの『工夫』の点で優れたPOPだと思っている。
何を隠そう、私、ただ今野菜のソムリエ=ベジタブル&フルーツマイスターになるべく勉強中。もともと料理好き・野菜好きということもあったが、社会が期待するベジタブル&フルーツマイスターの役割が「野菜・果物の魅力や感動を周囲に伝えていくこと」ということを知り、自分にとって意味のあるものだと直感した。
なぜなら、この「魅力や感動を周囲に伝えていくこと」こそ、野菜・果物をマーケティングするときに重要な発想だと思ったからである。
例えば産直ショップ。あの雑多な感じがひとつの個性であり、売り場イメージとして定着しているが、視点を変えてみるといまだに生産物・加工品をただ陳列しているだけにとどまっていないだろうか。当時から「顔が見える生産農家から直接売り場に」や「安さ」「新鮮さ」が産直ショップの価値要素であったのだが、今やそれは青果売り場としては一般的なものとなっている。
この点から見ても店舗づくりという観点から新たな魅力となる価値要素について検討する段階にきているのではないかと思うのである。特に中心商店街の産直ショップに関しては、『魅力づくり』という点でまだまだ工夫の余地があると思われる。周辺の環境を注意深く観察しながら商圏の生活者が誰かを再度深く認識し、買い回りをする店としての商品構成や商品の見せ方、コミュニケーションの方法などビジュアルマーチャンダイジングの発想を強化し、顧客視点からクオリティーを高めていくことが求められているのではないだろうか。
マーケティング・コンサルタント/ブランドストーリー代表 大平恭子
ブログ;Brand Storyのストーリー http://www.brandstory.jp
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