2006年 5月 5日 (金) 

       

■  小繰船に乗る 北上川を16`下る

     
  ごんべえ丸に乗り込み川下りに出発する一行  
 
ごんべえ丸に乗り込み川下りに出発する一行
 
  藩政時代の南部藩で輸送に使われていた小繰舟(おぐりぶね)の乗船体験(紫波町内の川を知る会主催)が4日、北上川で行われ、招待者らが乗り川からの風景を楽しんだ。小繰舟は昨年7月に復元した「ごんべえ丸」。藤原孝紫波町長、橘誠矢巾町収入役、舟の名前の村井権兵衛の子孫村井利男さん、平山健一岩手大学学長ら12人が乗り組んだ。盛岡市内の南大橋河川敷から紫波町の水辺プラザまでの16キロを下った。

 ごんべえ丸は川を知る会が町内外から募金を募って製作した舟で長さ12メートル、高さ1メートル余り。帆柱の長さは7メートル、重量は2・5トン。底が平で多くの荷を積んでも余り沈み込まない特徴を持つ。昨年竣工してから何度か川下りをしてきたが短い距離だけで本格的な運航は今回初めて。

  帆柱と舟の本体をトラック2台に積み午前7時半ころ、南大橋下流の右岸河川敷に到着、同行するゴムボートやボート、カヌーなど12艇の準備が整い、川を知る会の中野英明会長と藤原町長のあいさつの後に舟に乗り込んだ。

  はるか後方にくっきりとそびえる岩手山、河川沿いの柳、透明度が高く清らかな北上川の流れ、桜の花などをながめながら2時間半かけゆっくりと下った。

  16キロの舟旅を終えて藤原町長は「普段みている風景と違い、川から見た風景は別ですね。子供のころ川遊びをして以来、数十年ぶりに見る懐かしい風景」、村井利男さんは「短い距離でしたが雄大な北上川を楽しむことができました」、東大教授と岩手生物工学研究センター所長を兼務する内宮博文教授は「久しぶりに川の風景を見ました。柳の鮮やかさ、川が蛇行しているのも乗っていて分かりました。水が意外にきれいで素晴らしい風景でした」と、それぞれ話していた。

  川を知る会の中野会長は「川を見れば町が分かると言われているが本当に美しかった。柳の青さ、振り返って見る岩手山もきれいだった。水もきれいでこの風景をいつまでも残したいですね」と声を弾ませながら語っていた。

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