2006年 5月 7日 (日) 

       

■  盛岡駅の徒歩圏にコンベンション施設充実 アイーナにも500席のホール 

 
     
  アイーナに設置された507席のホール  
 
アイーナに設置された507席のホール
 
盛岡市盛岡駅西通のアイーナに500席規模のホールが設置され、市内の人員収容能力が拡大して盛岡のコンベンション誘致に弾みが付くと期待されている。盛岡市民文化ホールとアイーナを隣接で組み合わせることで、盛岡駅から徒歩の範囲を会場にさらに大規模な催事が可能になった。盛岡観光コンベンション協会(斎藤育夫理事長)は施設の充実を機に催事誘致に一層力を入れる方針で、来年は県民会館など市内多数の会館にまたがる2万5千人規模の大会が予定されている。アイスアリーナや玉山区の姫神ホールなどを合わせると盛岡市内のハコモノの収容人員は1万人超。近年は指定管理者制度によって公営施設に採算性が求められており、稼働率維持のため施設間の調整も課題となってきそうだ。

 4月開館したいわて県民情報交流センターアイーナは7階に計507席の中型ホールを設置した。アイーナ事業運営チームの小原右次チームリーダーは「なぜ500席かといえば2千人クラスのホールはマリオスなどがあるが、打ち合わせや会議を開くタイプの会場はあまり多くなかった。そこでメーンの会場はマリオスにして、部会の打ち合わせや第2会場をイメージしてアイーナに作った。駅西通に第1、第2会場を確保して催事を開くことができるようになった」と話す。

  隣接するマリオスの盛岡市民文化ホールは大ホール約1500人、小ホール約350人の収容人員。アイーナホールの約500人と組み合わせると、計2300人規模の催事を3会場に振り分けることが可能。さらにアイーナに入居する各種の会議室と一体的に使用すれば高いコンベンション機能を発揮すると期待されている。

  盛岡市文化振興事業団の佐々木繁美総務課長は、盛岡市民文化ホールの運用状況について「盛岡市のコンベンションではここを使うものが多い。さらに人数が多くなると市民文化ホールプラス県民会館、あるいは県民会館を中心にプラザおでってで開くなど、何のコンベンションが来るかによっての組み合わせがある」と話し、ホールをコンベンション誘致の要と強調する。隣接するアイーナホールについては「隣にできて利用が減るかと思ったが影響はなく、分科会など分かれて行うものには使いやすくなるのでは」と話し、施設の集積に伴う効果を期待している。

  盛岡観光コンベンション協会コンベンション部業務課の谷地直之課長補佐は「アイーナには30いくつの研修室が整っているので、盛岡駅から歩いてすぐの場所にこれだけのコンベンション機能が充実したことは、今後盛岡に誘致していくうえでの強みになる」と話す。盛岡駅前のホテルと合わせると催事、宿泊の能力はさらに拡大するため、コンベンション誘致の都市間競争に強みを発揮するとみている。

  05年度の同協会のコンベンション支援件数は92件、参加人数約7万2千人。同協会の経済効果測定によるとコンベンション参加者一人当たり2泊3日で7、8万円。単純計算で50億円規模の経済効果があった計算になる。

  谷地補佐は「大きな大会は遅くとも2年前には決まっている。アイーナがどういう形でできるか分からなかったときに会場を押さえていたものもあるので、これからのことだがどんどん増えていくと思う」と話す。

  課題はコンベンションがない時期の会館の稼働で、盛岡市内に県市の10施設あまりが並び立つようになり、施設間で稼働率の差が出てきている。谷地補佐は「コンベンションの催事ばかりになると市民の催しに使いにくくなるという声もあるようで、互いにどのように分担して利用をよくしていくか」と話しており、今後は催事の性質による施設間の調整も課題となってきそうだ

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