2006年 5月8日 (月) 

       

■  紫波町「一歩の会」の盛田会長に聞く 

 紫波・一歩の会の会長を務めるのは紫波町彦部地区の盛田長一さん(78)。14歳で大工の道に入っ
     
  紫波・一歩の会盛田長一会長  
 
紫波・一歩の会盛田長一会長
 
たこの道64年の大ベテラン。かつてと比べて木造住宅の注文は比べ物にならないほど減った。次の世代で技術が途絶えることに強い危機感を持っている。

  「昔の建物は懐かしく木の味がある。身に着けた技術がわたしの代で途絶えることに危機感を感じて参加したんです」

  本には技術が記されてはいるが本当の肝心な部分は出ていないという。「木を見る勘も大事。これは経験を積んでいないと分からないもの。今の大工は半年や1年の修行で1人前の仕事をさせてもらえるが、本当の木造住宅を建てられるようになるには少なくても5〜6年はかかる。経験と勘を生かした仕事をするには10年はかかる」

  「昔の建て方は短期間で完成させるのではなく一定の部分まで建てると中断して別の住宅建設にかかり、3棟を時間をずらして建てていた。中断して間を置くことで自然に近い乾燥をさせられる。壁は昔、土壁だった。土は強度も良く寒暖の調整をしてくれる。土と木を生かせば家も長持ちする」。

  大工の技量は仕事をする姿形で分かるという。「かんながけはしっかりと腰が入っていないと木の良さを引き出せない。のみも、のこぎりも同様。道具の手入れがしっかりできなければ基本は身に着かない。若い人に早く技術を伝えたい」

  学ぶ意欲を持つ若い人が現れることを期待している。

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