2006年 5月9日 (火) 

       

■  新県立図書館が開館 蔵書増え電算化も 

     
  アイーナの3、4階に開館した新しい県立図書館  
 
アイーナの3、4階に開館した新しい県立図書館
 
  盛岡市の盛岡駅西口のアイーナに新しい県立図書館(小原公平館長)が8日から開館した。同市内丸の旧館から5カ月がかりで移転し、アイーナの3、4階に開館してビル全体が本格的にオープンした。新しい図書館は蔵書62万5千冊で、旧館より14万5千冊新しい本が増えた。閲覧席は約300席に3倍増し、公開書架とフロアを一体化した。検索や貸し出しは電算化され、指定管理者の図書館流通センターの40人と県職員11人で運営する。4階に併設の県立視聴覚障害者情報センターには点字図書館の機能が入り、盛岡駅西口に県立の文教施設を集約した。利用者からは利便性の向上を評価する一方、旧館に比べて距離感を指摘する声もあり、盛岡駅東口からの利用者のスムースな誘導が課題となる。

 新しい県立図書館は3階が主な利用スペースで、公開書架は蔵書能力13万冊、閲覧席228、検索などに利用するパソコン32台。児童コーナーは蔵書能力2万7千冊、閲覧席30、パソコン6台。4階にはオーディオ・ビジュアルソフト、新聞・雑誌コーナーが設けられている。開館時間は午前9時から午後8時まで。閉館を1時間遅くした。

  8日は開館と同時に利用者が詰めかけ、午後から混雑して係員が対応に追われていた。高橋俊一主査は「休館していたときから電算化システム導入に取り組んできたので、期待しているという声をいただいている。貸し出しの仕組みについては自動貸出機などについて説明している」と話した。貸出規定は変わらず、旧館のカードをそのまま利用できる。

  5カ月ぶりに県立図書館を訪れた盛岡市の田辺武義さんは「前の古い図書館に比べると大分明るいし広くていい。コンピューターが沢山あっても年寄りには思うようにいかないが、これからはやってみる。ただ前の図書館よりは遠くて時間がかかるようになった。年金生活だと、ここまで来るにはお金もかかる」と話していた。

  児童書コーナーを訪れた盛岡市の藤田幸子さんは、4年生の裕史君と親子で本を見ながら「駅から近いので利用しやすくていいし毎日でも来たい。本がたくさんあっていい」と評価していた。

  県立図書館は大正年間に内丸に開館してから3代目の建物で初めて盛岡駅西口に移った。点字図書館と施設を一体化したため図書利用者は健常者、身障者とも盛岡駅西口に集中する。

  アイーナのユニバーサルデザイン化に取り組んできた県立大社会福祉学部の狩野徹教授は「盛岡駅まで自力で来てもらい、駅からの導線は確保するが、駅の東口には課題がある」と指摘する。盛岡駅の東口から西口に向かう歩行者の導線は入り組んでおり、徒歩や自転車、障害者の利用が多い県立図書館へのアクセスには改善の余地を残している。「マリオスロードが都市計画で車優先の道路になっているので、段差の解消など中長期的にまだ取り組まなければならないことがあるのではないか」と話した。
 
 

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