2006年 5月10日 (水)
■ ニートの就業を支援 県公会堂内にステーション開設
盛岡地域若年就業サポートステーションが県公会堂内に開所。事務所前の掲示板には「ニート」問題に関するさまざまな情報が提供されている
職業訓練も受けず、学校機関にも所属せず、就職もしていない、いわゆる「ニート」の若者を支援する場として9日、盛岡市内丸の県公会堂内に、盛岡地域若者就業サポートステーションが開設された。同市や県、NPO、学識経験者らが運営協議会(代表・高井昭平特定非営利法人いわてNPOセンター理事長)を組織。ニートの若者や家族に対するカウンセリング、就労訓練の場の提供、ニート問題を広く理解してもらうためのセミナーの開催などに取り組む。
開所式で谷藤裕明盛岡市長は「幅広い道を模索しながら若者が自立していくきっかけが作れれば。問題解決の一助になることを願う」とあいさつ。サポートステーションを設置した県公会堂1階16号会議室前に、高井代表と看板を取り付けた。
サポートステーションには当面、2人のスタッフが常駐。ニートの若者や家族の相談を受け付ける。若者が社会とのつながりを深めるためのボランティアや農業体験を計画。カウンセリングを進めながら有償で働く機会も提供し、自ら働き収入を得る感覚を身に付けてもらう。
ニートの若者がサポートステーションを直接、訪問できない場合も考えられるため、親同士が情報交換するゼミやセミナーなども開き、間接的な支援につなげていくという。高校の中途退学者数や卒業後の進路状況、企業アンケートなどを分析しニートの実態調査も進めるとしている。
運営費として同市は今年度500万円を計上。国の補助事業の地域若者サポートステーション事業にも応募した。
岩手労働局や県の調査によると、県内のニート数は約5400人。その1割は盛岡地域に在住しているとみられるが、正確な実態は把握されていない。高井代表は「市町村が中心になり、ニート対策に取り組むケースは全国でも初めて。対策の場が設定されたことに大きな意義がある。ネットワークを生かして問題の解決につなげていきたい」と話していた。
サポートステーションは月曜日から金曜日まで(祝休日、年末年始を除く)の午前9時から午後6時まで開設。電話や電子メールによる相談は受け付けていないため、本人や家族の来所を呼び掛けている。
問い合わせは(電話625−8460)、ホームページhttp://www.iwate-npo.org/startwork/
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