県医療労働組合連合会は9日、「看護職員の労働実態調査」結果を発表した。医療現場の忙しさなどを理由に「この3年間にミスやニアミスを起こしたことがある」という回答が87・1%を占め、退職を考える看護職員も多いことが分かった。同会では看護現場での大幅な人員増が必要とし、医労連の総員署名活動の展開などでアピールしていく。
調査は05年に医労連が実施した中から、同会による加盟組合の病院や施設を中心とした実施結果を抽出した。2133人分(うち看護職員は2133人)を集約し報告書にまとめた。
看護業務量について質問したところ「大幅に増えた」が回答者の36・7%、「若干増えた」が34・7%で、合わせて70%を超えた。半面、十分な看護の提供ができているかとの質問には「できている」が8・9%にとどまり、「できていない」は67・2%という結果。できていないという回答者に理由を2つまで挙げてもらうと「業務が過密になっている」が64・0%で、「人員が少なすぎる」が54・6%。「看護現場が一層忙しくなり、労働条件が悪化している」としている。
この3年間でのミスやニアミスの経験は、「ある」が87・1%に上り、「医療事故が続発している原因」(3つまで可)には「医療の現場の忙しさ」(84・7%、「交代制勤務による疲労の蓄積」(38・8%)、「慢性的人員不足」(38・1%)などの回答が多かった。「超過密労働の下で、患者の命と安全も脅かされている」と同会では指摘する。
退職を考えたことがあるかという質問に「いつもあった」「しばしばあった」「時々あった」という回答は75・2%。理由として「仕事が忙しすぎる」という回答が38・1%あった。看護職員自身が健康に不安を抱えていることも明らかになった。
健康状態についても「健康である」が27・5%にすぎず、「健康に不安」が51・6%、「大変不安」14・6%と3人に1人が健康に不安や病気を抱えている結果となった。
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