2006年 5月11日 (木) 

       

■  美の再発見「ものろーぐの世界」 曲谷地さんが作品展  

     
  盛岡市玉山区など県内各地で撮影した作品を紹介する曲谷地毅さん(右)  
 
盛岡市玉山区など県内各地で撮影した作品を紹介する曲谷地毅さん(右)
 
  盛岡市西青山の風景カメラマン曲谷地毅さん(54)の作品展「いわて・ものろーぐの世界」が、盛岡市中央通1丁目の岩手銀行本店2階ギャラリーで26日まで開かれている。盛岡市玉山区の農村風景など、自然の美しい営みを活写している。

 15年ほど前から本県の風景を撮り続けている曲谷地さんは「岩手の魅力はまず広さ。そして手付かずの場所が多いところ」と話すが、「この数年で畑がつぶされるなど消えてしまった風景もある」と、ファインダー越しに変化を感じている。

  展示作品は、A3判カラーを中心にした38点。1992年から98年までに刊行した岩手の風景ポストカード集「いわて・ものろーぐ」(全10集)に収録した作品のほか、撮り下ろしの近作を発表している。

  盛岡市玉山区の風景は、この2年で集中して撮りためた。

  「みのりの里 T」は、同区松島で昨年10月に撮影。実りのときを迎えて、一斉に頭を垂れる稲穂。地平線をつくるようにどこまでも広がっていく風景をとらえた。背景には澄んだ秋空に美しいりょう線を描く岩手山。「実りの豊かさを表現したかった」と曲谷地さん。

  同地区でロケをした作品には「春を耕す」「早苗田春宵」(ともに05年5月撮影)などもあり、自然とともに生きる人々の暮らしも感じさせる。

  曲谷地さんは同市八幡町生まれ。1976年からライブラリーカメラマンとして活躍し、国内外の自然、風景、町並みを撮影。「いわて・ものろーぐ」シリーズで岩手広告賞グラフィック賞を受賞した。

  写真展を開くのは初めて。市町村合併で作品の撮影地の確認作業が必要になり、ポストカード10集の刊行と併せて一つの区切りにしたという。

  「岩手には美しい風景がたくさんあるが、少しずつ変わっていることに人々も気づき始めている気がする。すぐそばにある風景の素晴らしさに気づいてもらえればうれしい」と話していた。

  会場を訪れた松村毬さん(50歳代)は「美しい風景に涙が出そうになった。長年盛岡に住んでいるが初めて見る風景もあった。普段街中に暮らしているので、自然豊かな風景を見ると癒やされる」と感激していた。

  同展は月曜から金曜の午前9時から午後3時。入場無料。





 

 

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