■ 〈In Region〉ロックが根付く街に ライブハウス経営の黒沼亮介さん(31)
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ライブの仕込みに勤しむ黒沼さん |
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盛岡市開運橋通4の28に、5月からライブハウス「クラブチェンジウェイブ」がオープンした。同市中ノ橋通の「クラブチェンジ」の2号店。ロックバンドの全国ツアーの受け皿として300人規模のフロアで盛んにライブが行われている。経営するのはクラブ代表の盛岡市の黒沼亮介さん(31)。3年前から岩手初の本格的なライブハウスを運営し、地元の音楽シーンを活性化させてきた。建築の現場で働いた経験を生かし工事の一部は自分で手がけた。「ここがバンドを育てる発信基地になればうれしい」と、盛岡発の新しいウエーブを狙っている。
盛岡にはロックバンドはあっても自在に活用できるライブハウスがなかった。自由に演奏できる小スペースとしての営業形態の店は黒沼さんが初めて開店した。02年12月に中ノ橋通にクラブチェンジをオープンし、3年間でスケジュールが満杯になったため、2号店のチェンジウェイブの開店に踏み切った。
黒沼さんは「自分でもバンドをやっていて全国にライブハウスがあるのに盛岡にはなかった。まず地元のバンドができるところを作り、地元でロックを盛り上げたいと考えた。最初店は半年もてばいいと言われたが、根付かせていかなければ」と、好きな道に踏ん張った。クラブチェンジの開店で中央のバンドが盛岡にツアーに来やすくなり、地元のバンドのレベルもアップした。
「まだ3年半だが盛岡らしさを出していきたい。今は東京や大阪で活動するばかりでなく全国で地元発信できる時代。例えば昨年アメリカ20カ所のツアーをやったGOUKAのようなバンドがもっと出てほしい」と期待する。
インディーズで欧米のバンドと交流を持ちやすいパンクロックのシーンでは、盛岡で活動しながら海外でレコードを出したりライブできるバンドが育っている。そのほかクライベイビーズ、スーパーソニックなど全国的にCDが売れるバンドもクラブチェンジを古巣に各地で活躍している。
バンドを育てると同時にライブハウスは観客を育てる使命を持っている。反逆的な精神のロックでも演奏する側、聴く側で羽目を外しすぎては活動の場を狭めるばかり。自らバンドを率いていた黒沼さんは「僕たちも基本的にはあまり良くない、何をやってもいいでしょう」と爆竹を鳴らしてみたりするようなバンドだった。
しかし実際ライブハウスをやってみると大変だ。「もうかるものでもないし」と、今は経営にも頭を巡らす。
クラブチェンジの活性化で音楽文化は根付いてきたが、1回ごとのライブへの思いを大切にしてほしいという。「お客さんは育った。でも前は月3本か4本だったライブのありがたみが薄れていているような気がする。だから1本1本への思いを大切にしようと」。
チェンジウェイブにはメジャー系のバンドのツアーも受け入れられるよう、音響や照明など機材をフルセットにそろえて開店した。「ライブハウスは初期投資がすごくて、普通の飲食店の10倍くらいはかかる。先立つものの工面も大変だったが、10年くらい建築の現場で働いていた経験が生きた。この店も6割くらいは自分たちで工事して作りましたから」と腕まくり。連日のライブの仕込みに余念がない。
問い合わせはクラブチェンジウェイブ(電話019−613−6618)。
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