2006年 6月2日 (金) 

       

■  元代議士秘書が振るう絵筆は映画看板 イベントに一役

 
     
  学生時代は新聞部と美術部を掛け持ちしていた牟田さん。久しぶりに握った絵筆に力がこもる  
 
学生時代は新聞部と美術部を掛け持ちしていた牟田さん。久しぶりに握った絵筆に力がこもる
 
  かつて映画館前を飾った懐かしいタイトル看板が3日、盛岡市松尾町の旧馬検場などで開催される「いわての馬コは日本一」(馬をめぐる地域まるごと体験交流連携事業実行委員会の主催)の会場にお目見えする。
 
  描いているのは盛岡市の建設会社役員・牟田他人さん(69)。「何しろ45年ぶり。やはり感覚が鈍ってるね」と笑うが、180センチ×270センチの大画面に描き出された名優は、なかなかの出来栄えだ。

  牟田さんは盛岡市職員を経て衆議院議員だった前知事・工藤巌氏の秘書を長く務めた。市職員になる前の8年間、映画看板職人の師匠の下で修業を積んでいたという異色の経歴を持つ。

  当時は師匠がスターの顔を描き、周りを仕上げるのが弟子の役割だった。洋画の名作「十戒」や「加山雄三の若大将シリーズ」など昭和の銀幕を飾った数々の作品を手掛けた思い出がある。市職員や秘書に転じたあとも、新聞社に挿絵イラストの作成を頼まれるなど隠れた才能をひそか
に発揮していた。

  今回のイベントでは馬車運行や町家の開放など昭和の盛岡の雰囲気が会場いっぱいに再現される。寅さんシリーズの「夜霧にむせぶ寅次郎」(1984年松竹作品)や三国連太郎、高倉健主演の「大いなる旅路」(1960年東映作品)など4つの看板が会場を飾る予定だ。

  牟田さんは「昔とったきねづかで、みんなが喜んでくれるなら。まちづくりの一助になればうれしい」とほおを緩ませる。

  「いわての馬コは日本一」は3日午前10時半から午後4時まで。旧馬検場では骨とう品、絵馬の展示販売、なつかし盛岡パネル展、しずくいし軽トラック生鮮市、ポニー乗馬などさまざまなイベントが繰り広げられる。プラザおでってでは「街・馬・地酒からの街づくり」と題し盛岡市、遠野市、雫石町の首長らによるフォーラムも開かれる。









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