2006年 6月5日 (月)
■ 〈IGR巣子駅間もなく開業3カ月〉接続道路はいつ開通
開業から2カ月以上が経過し、付随施設の整備が遅れている巣子駅。利用者増加が問題になっている
滝沢村にあるIGRいわて銀河鉄道・巣子駅は開業から間もなく3カ月。乗降者数は1日400〜600人で、開業後に下方修正した計画数字の1263人を大きく下回る数字になっている。利用者や村内外からは、駅開業と同時に開通を予定していた接続道路の整備が終わらず、循環バスの運行が見送りになっていることに不満も聞かれる。IGRの経営安定化に不可欠として盛岡市の青山駅とともに設置された巣子駅。だが、接続路の整備やバス運行の見通しは利用増への具体的な対策も含めて不透明だ。(大崎真士記者)
IGRによると、巣子駅の乗降者数は3月18日の開業日に1167人あった。当初計画では2800人を見込んでいたが、最初の1週間が平均400人。券売実績や定期販売などから3月は同502人と増え、4月は見込み値で約600人としているが厳しい数字で推移している。
利用が低調な理由に、都市計画道路巣子駅線など駅付随施設の整備が遅れていることや、循環バス運行の見送りが挙げられる。
駅自体はエレベーターやホームなどの設備も充実している。しかし駅を一歩出ると、砂利敷きの仮設駐車場や駐輪場、土砂が積み上げられたままの敷地、目の前には道路を遮る未開通部分の建物、未舗装で起伏のある歩行者用道路という光景が広がる。
巣子駅線は盛岡市の四十四田方面から同村の県立大など巣子地区へ接続する巣子滝沢駅線(巣子野沢線)と駅とを結ぶ延長200メートル、幅員20メートルの直線道路。
事業用地の交渉は地権者9人のうちの1人と現在も継続中。歩道部分は歩行者や地元住民のために通行できるが、地権者1人の所有地部分の80メートルを残して全線が未開通になっている。車両は同線の南北にある村道を通行している。
開業と同時運行を予定していた循環バスも既存道の安全性の観点から見送られ、村は現在も許可手続き中だ。
駐車場は仮設で約20台、駐輪場も100台とそれぞれ計画の5分の1になっている。駐車場が満杯なため引き返したり、駐輪場も許容量を超える自転車が乱雑に駐輪している。
増田知事は駅開業直後「駅前広場と取り付け道路の整備がなされていないが、できるだけ早く整備してもらい、新駅の機能が生きるようにしてもらいたい」と会見で述べた。
佐藤徳兵衛IGR社長も5月19日の取締役会後「アクセス整備は不十分で(駅開業)効果を現すには不十分」と指摘した。
整備主体の村も柳村純一村長が巣子駅線について「駅利用促進の絶対条件」と自ら主張。5月10日には「循環バスの運行で利用が劇的に変わるとは思わないが、現在手続きをしている。道路は引き続き(地権者)交渉に努力したい」などと述べた。
村では6月にも工事を発注し、11月までに駐車場100台分、駐輪場500台分の整備完了を目指している。
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