ある土曜日の午後のことです。
デパートでの買い物を終え、ガラスドアを押して外に出ようとしました。
そのとき、後ろにわたしに続いて出てくる人の気配を感じましたので、押し開いたドアの取っ手を押さえ、次の人が出てくるのを待つことにしました。
わたしのすぐ後ろは、若いお母さんでした。
怖そうな顔をして、つんとすまして出ていきました。
その次に出てきたのは、3年生ぐらいの女の子でした。
お母さんに遅れないように、小走りに出ていきました。
最後に出てきたのは、幼稚園くらいの小さな男の子でした。
その男の子は、わたしを見ながら「どうもありがとう」と言って、お母さんとお姉さんを追いかけるように必死で駆けていきました。
そのときの男の子の、くりくりとした目の輝きと、腕白(わんぱく)そうな走り方が今でも心に残っています。 (盛岡市教育相談員)
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