2006年 6月6日 (火)
■ 北山トンネル工事の事業費は87億円余に 見込み違いで2度目の追加
再び大幅な事業費増額が必要になった工事中の北山トンネル
県が施工中の盛岡市上田の国道455号バイパス北山トンネル工事の事業費が、掘削ルートの地質のもろい範囲の拡大により18億8000万円の追加を必要としていることが分かった。同工事では昨年4月の陥没事故を受けて工事計画を見直し同年10月に増額したばかり。増田知事は5日の記者会見で「短い期間に(事業費増額を)2度やるのはまずい。前回増額したときに、もう少し慎重に考慮すべきだったと反省している」と述べた。
同工事は片側2車線で上下線を分けて掘削している。トンネル区間の延長は上りが923・5メートル、下りが950・5メートル。04年に掘削開始となり、昨年4月、掘削現場の上の民有地が陥没する事故が起きた。県は改めて調査の上、当初見込みのトンネル工事事業費51億2000万円に17億5000万円を追加した。
ところが掘削工事を進めていく中、昨年の増額変更時に想定した以上の範囲で地質がもろいことが判明。天端(てんば、トンネルの天井部に当たる)、支保工の基礎強化などの補助工法がトンネル部全線にわたって必要となった。
増田知事は会見で「事業費自体は増額になるが、費用を投じてでもやるべき事業という位置づけ。今後こうしたことがないように工事の事業費算定はもっと慎重にしていかなければならない」と増額しての事業継続の方針を示した。
県道路建設課によると、6月補正予算に事業費の追加計上を求めている状況で、増田知事は6月に計上するかどうかを検討中と説明している。
同課ではトンネル工事部分については87億5000万円と当初より7割増に膨らむが、02年度以降の北山バイパス整備(1388メートル)の総事業費は約100億円の見込みを上回ることになるが、できる限り抑制していきたいとしている。
トンネル掘削は下り50メートル、上り150メートルを残して掘削が終わっている。昨年秋の段階で10カ月ほどの遅れて07年7月までとした完了時期、10年度中の供用開始に変わりはない。
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