■ 〈八幡平リンドウ交流〉1 石川淳子 安比リンドウを通年出荷へ
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深く青い輝きが静かな美しさを放つリンドウの花。岩手県八幡平市はリンドウ日本一の産地だが、海外販路拡大にも積極的な取り組みを行っている。2002年から欧米へのリンドウ輸出を開始したが、現在はオランダの花き市場への輸出は年間42万本と拡大し、高い評価を受けるようになった。
ニュージーランド(以下NZ)と八幡平市の交流は92年に始まる。南半球は日本と季節が逆であることを利用してリンドウを生産、このことにより市場に八幡平ブランドのリンドウを周年出荷することが可能になった。途切れることなく市場に商品を供給できることは、ブランドイメージの確立に非常に大きな意味を持つ。05年からは、八幡平市とNZの交流先機関との共同出資により、リンドウの共同育種会社「リンドウインターナショナル」を設立。新たに世界初となる赤いリンドウの開発に乗り出した。
今回、平成18年度ジェトロLL事業に、この八幡平市とNZのリンドウ交流案件が採択された。ジェトロLL事業は、日本の地域と海外の地域との産業交流を通じて、海外と国内双方の地域経済活性化のための支援を行うもので、本事業により、ジェトロでは八幡平市側からの専門家派遣や、NZからの技術者招聘(しょうへい)などの支援を予定している。
NZの研究者と赤いリンドウ新品種育成のための技術交流を実施することにより、世界マーケットでの八幡平市「安代リンドウ」のブランド確立を目指す。世界ブランド化が成功し、「安代リンドウ」の生産が拡大すれば、八幡平市のロイヤルティー収入増につながり、さらなる新品種の開発促進が可能となる。
また、広大な栽培面積を持つNZ側でも、欧米市場等へNZ産安代リンドウの輸出が増えることによる収益増が期待され、今後の日本側・NZ側双方の産業活性化が期待される。
4月10日から15日の6日間、共同育種会社「リンドウインターナショナル」の第1回株主ミーティングの開催に合わせ、ジェトロLL事業の一環として、NZへの専門家派遣事業を実施した。
NZの交流先である農業研究機関クロップアンドフード社のあるパーマストンノース市へ、八幡平市長、育種研究者、生産農家からなるミッションを派遣し、わたしもジェトロより随行した。
日本を出発した一行は、11日、まずNZのクライストチャーチ市に入り、花を生かした町づくりを視察。また、同市内で育苗を委託している大手育苗会社と、現在ではNZ国内で20カ所以上に及ぶ八幡平市の「安代リンドウ」生産農家のうち、NZ一番の出荷量を誇る生産農家を訪問し、栽培状況を確認しながら生育に関する問題点などを議論、技術指導を行った。その後、一行は国内線でパーマストンノース市へ北上する。
(つづく、ジェトロ盛岡貿易情報センター所長代理)
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