2006年 6月8日 (木) 

       

■  〈校長室の窓から〉77 野口晃男 教師がガキ大将になる

 4月の職員会議で、体育館の使用についての提案がありました。

  昨年度までは、体育館にある肋木(ろくぼく)を使って子供たちだけで遊ぶのは禁止されていました。
  理由は、以前に肋木から落ちてけがをした子がいたからということでした。
  学校で子供がけがをするということは、わたしたち教職員にとって大変に心の痛む出来事です。
  けがを未然に防ぐためには、危険な遊びを一律に禁止することが手っ取り早い防止策になります。
  しかし、この日の職員会議では、禁止の方向には進みませんでした。

  職員会議で考えたのはけがをしないで遊ばせるためには、何をどう指導すればよいかということでした。

  そして次の約束を指導すれば遊ばせてもよいのではないかということになりました。
  @肋木から飛び降りない
  A友達を、押したり引っ張ったりしない
  B肋木の上に手を離して立ち上がらない
  (低学年はまだ判断力が十分ではないので担任がついて安全な遊び方を指導する)
    ◇   ◇
  危険だからという理由でせっかくの楽しみを子供たちから取りあげていたのでは、いつまでたっても「危険予知能力」や「危険回避能力」は育ちません。

  学校では、肋木をはじめとする遊具の安全な使い方を指導することによって思う存分遊んでほしいと考えています。

  昔はガキ大将がいて、安全な遊び方や集団での遊びのルールを教えてくれたものですが、今はそのガキ大将がおりません。

  ですから、今は学校で、せめてわたしたち教師がガキ大将の役をすることを考えなければならない時代なのかもしれません。

  そして家庭や地域にあっては、その役を、父親や母親や近所の方々が演じることによってもっと自然に社会のルールを子供たちの心に浸透させることができるのではないかと思っています。 (盛岡市教育相談員)




 




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