2006年 6月25日 (日) 

       

■ 〈経済〉盛岡もの識(し)検定を実施 盛岡商工会議所で今年度から

 盛岡商工会議所(斎藤育夫会頭)の常議員会が19日、盛岡市清水町の同会議所で開かれ、玉山哲副会頭が議長を務め新規観光振興関連事業に関して意見交換をした。同議員25人が出席した。

  同会議所では今年度、南部鉄器フォー・ユーロ・ブランディング事業と盛岡もの識(し)り検定試験事業を新規実施する。同ブランディング事業は、地域ブランド力の育成・強化のためのJAPANブランド育成支援事業(日本商工会議所等主催)で採択された08年度までの3年間のプロジェクト。(事業費2530万円)

  盛岡の代表的工芸品の南部鉄器を世界に通用するブランドにすることが目的。06年度は海外市場調査を実施し、フィンランドのデザイナーを招き、県工業技術センター、南部鉄器組合の協力でデザイン開発と試作品製作を開始する計画。

  07年度は試作品を展示会などへ出品し評価・検証・改良を実施。08年度は欧州市場での開発製品の流通開始と販売網の拡大に取り組み、ブランドの確立を目指す。同会議所が事務局を担当し盛岡市、日本貿易振興機構盛岡貿易情報センター、同組合等による実行委員会組織で推進する。

  検定試験事業(事業費約130万円)は、盛岡市を愛する多くの市民が盛岡の歴史、文化、自然などの観光資源を再認識し、盛岡を訪れる国内外からの客へのホスピタリティー(もてなし)向上を図ることが目的。

  同会議所観光文化委員会が企画・運営し、市や盛岡観光コンベンション協会等をアドバイザーとし助言・提言を得る。試験問題は市の歴史、文化、観光関連の各種資料などを参考にし、文化地層研究会が作成し郷土研究家、大学関係者らが監修する。

  初年度は盛岡の魅力再発見のための基本的な知識を中心に実施予定。試験問題は択一式で時間は1時間30分。マークシート式を採用で11月に実施予定。受験料は3500円。合格者には合格証明のIDカードを交付する予定。

  2事業に関して常議員から意見が相次いだ。ブランディング事業に関して岩清水匡議員(岩鋳鋳所専務)が「当社の商品は欧米、特にアメリカへの輸出は非常に伸びている。商品によっては生産が間に合わないものも。今回のフィンランドのデザイナーが来る予定だがモノ作りには日本や岩手の文化を知っておく必要がある。日本の文化と岩手の文化を取り入れたデザインでないと」とアドバイス。

  検定試験に関して林晶子議員(瑞光専務)は「当旅館の従業員は県内のほか宮城、秋田、青森の各県の出身者。わたしも含め観光に携わる者として盛岡について不勉強。当館では従業員に受けるよう勧めたい。市ホテル協会や転勤族の方々にも試験を受けるようPRしてはどうか。親子で受験する場合は家族割引などもあったほうが」と話していた。

  松本静毅議員(カメラのキクヤ代表取締役)は「当店にも近所の歴史的な場所を訪ねられても答えられない店員もいる。会社で半分負担して受験するようにしてはどうか。IDカードは事業所向け用も出しては」などの発言があった。

  玉山副会頭は「盛岡馬コの良さを盛岡人が知らない。遠野や大迫の人の方が知っていることも。検定試験は長く育てていくことが必要だろう」と話した。


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