2006年 7月2日 (日) 

       

■  岩手山で全面解禁の山開き 雨の山頂、ピッケル交換

 

     
  濃い霧の中8合目を出発し頂上を目指す滝沢村の登山隊  
 
濃い霧の中8合目を出発し頂上を目指す滝沢村の登山隊
 

 岩手山は1日山開きし、本格的な登山シーズンを迎えた。滝沢村の馬返し登山口、雫石町の御神坂登山口、八幡平市の焼走り登山口では恒例の神事が行われ、シーズン中の登山客の無事を祈願した。今年から火山活動の影響で一部入山規制が行われていた雫石町の黒倉山を経由するコースが全面解禁となったこともあり、多くの入山が予想されたがあいにくの雨模様。それでも待ちわびた県内外からの登山客がそれぞれのルートで頂上を目指した。

 滝沢村の馬返し登山口では、約100人の登山客が参加し、午前6時30分から山開き式が行われた。神事に続き、例年通り山頂で交換するピッケルも滝沢村登山隊の角掛喜美夫村山岳協会長に託された。

  滝沢村の佐野峯茂経済産業担当部長は「98年からの火山活動の活発化により山に登れない時期があったが、雫石の黒倉山も入山できるようになり8年ぶりに全ルートから登れるようになった。昨今の登山ブームでますます登山客の増加が予想されるが、皆さん健康に気をつけ、くれぐれも安全な登山をしてください」と話した。

  式が終了すると一般登山客と登山隊合わせて約100人は、傘を差したり長靴を履いたりと、めいめいの格好で時折激しく降る雨の中、足元を気にしながら歩いた。

  正午には山頂で、横殴りの雨が降る中、滝沢村、雫石町、八幡平市の各登山隊が集結しピッケル交換と万歳三唱をした。合併に伴い今年から市としての参加となった八幡平市の登山隊は、「今年1年の岩手山登山の安全を祈願するとともに、岩手山の自然の大切さをみんなで認識し合い後世に伝えたい」という田村正彦市長のメッセージを代読した。

  岩手山自然の家では職員・旧職員で山開きに登山をしているという。雨の中の登山を今野悟さん(47)は「みんなと一緒に登れるので雨が降っていても楽しい」、岩野節子さん(50)は「岩手山が好きなので雨でも晴れてもうれしい。シーズン中もできれば登りたい」と話していた。

  「滝沢村に住んでいて岩手山に登らないのはどうか」と今年初めて岩手山に挑戦した滝沢村の及川博康さん(60)は「海抜が高いだけあってボリュームがある山だ。今度は天気のいい日にコマクサなどを見ながらゆっくり登りたい」と話していた。


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