2006年 7月3日 (月) 

       

■  〈校長室の窓から〉83 野口晃男 人に頼まれたとき 

 子供でも大人でも、人に何かを頼まれたとき、「どうして?」という人がいますが、言われてすぐに行動する人もいます。

  市内球技大会の日。
  試合が終わって、みんなが帰り支度を始めていたときのことです。
  応援席に太田小学校のボールが転がっていました。「これもお願いします」と頼んだところ、5年生の圭太さんがごく自然に受け取って集合場所に移動しました。そこでボール係の子を見つけてボールを手渡していました。

  別の日の放課後のことです。
  はるか向こうの、鉄棒の近くにボールが1個見えます。たまたま学校に来ていた子に「あそこにボールがあるよ」というと、その子は、すぐに意味を理解して、乗ってきた自転車でさっと行動を起こしました。6年生の翔さんです。

  昼休みのことです。
  志波城祭りに展示する夢灯りを、文化課の今野さんが受け取りにきました。図書室から玄関まで運んでいたときに、手伝いましょうかと言って、すぐに運び始めたのは6年生の健太さんです。それを見て、一緒に運んだのは1年生の祐斗さんです。

  どの行動も、特別の行動ではありません。
  でも、もしかして自分がその場にいたら、こう言う人もいるのではないでしょうか。
  「どうして?」
  「どうして僕がしなければいけないんですか?」

  行動した後のすがすがしさを体験したことのある人は、こんなときにはごく自然に、そしてさわやかに行動を起こしているものです。
(盛岡市教育相談員)


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