2006年 7月6日 (木) 

       

■  〈校長室の窓から〉84 野口晃男 いい友達と悪い友達を見分ける方法  

 1年生の勉強は、学校に慣れることから始まります。
  慣れるための勉強のひとつに、生活科というのがあります。
  次の話は、1年生が生活科の勉強で校長室に来たときの話です。
   ◇   ◇
  「校長室でどんな仕事をしているんですか」「金庫には何が入っているんですか」「金庫は重いんですか」というような質問が続く中で、1人の子がわたしに質問しました。

  「校長先生の耳のところについているのは何ですか」
  そう質問するのももっともなことです。わたしの耳の近くには小さな突起物があるのです。
  「これはですね、いい友達とそうでない友達を見分けるためについているのですよ」と答えました。
  そして、小さいころ、この突起物を見てからかったりばかにする友達とは遊ばないで、突起物のことを気にしない友達とは思いっきり楽しく遊んだ話をしました。
   ◇    ◇
  この話を聞いて、別のある子がはっきりとこう言いました。

  「幼稚園のとき、ぼくのこの○○をばかにした人がいたよ。でもばかにしなかったのは○○ちゃんだけだったよ」

  ああこの子も、わたしの小さいときと同じように、友達を選ぶための基準を持っているんだな、と思いました。

  一面から見れば、ハンディと思われるものでも、考え方を変えれば、自分にとってプラスに活用することができるのです。

  わたしは「その友達はとても心の優しい人だから、いつまでも仲良くするんですよ」と話しました。

  こっくんとうなずいた顔には、りんとした輝きがありました。
  (盛岡市教育相談員)


本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします