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世界遺産に指定されている典型的なゴシック様式のケルン大寺院は、駅前にある。この写真で分かる通り、駅のホームからもよく見える。
それは大変珍しいことである。ほかの都市なら駅から徒歩20〜30分の旧市街にあって、駅は新市街か町はずれにある。ドイツで4番目の大都市でもある。
ドイツの三大寺院
ケルンの歴史は古い。古代ローマ時代にはゲルマン民族に対して、防衛を固めたローマ軍の駐屯地があった。
中世にはハンザ同盟といって北海やバルト海に面した各商業都市との交易では、ケルンはヨーロッパ大陸の最西端にあった。海に直接面していなくても、ライン川の水路を利用すれば当時の小さな交易船なら十分航行できた。
大寺院は高さ157メートルの尖(せん)塔が空に伸びている。着工は1248年だが、建設が長く中断されてしまった。
戦争や経済不況、それに黒死病があったからだ。19世紀後半にヨーロッパ各国で復古調が流行し、中世期に戻ろうという機運が生じた。ドイツ皇帝ウイルヘルム2世が特に熱心で、ケルン大寺院の未完成のままだった2本の尖塔を完成させるように命じた。
ドイツの三大聖堂としてはケルン以外では、いろいろ議論があるが、1千年以上の歴史を持つ威厳に満ちたマインツ大聖堂はケルンと同じくライン川沿い。もう一つは4本の尖塔を持つパンベルクの大聖堂か、ミュンスターの大聖堂か、ニュルンベルクの聖ローレンツ教会など。
アグファ・フィルムとフォトキナ
ケルン大聖堂からライン川岸を南下するとゲルマン博物館、旧市庁舎、バルラーフ・リヒャルツ美術館では、中世画から印象派にいたる優れた作品がある。西側のオペラ・ハウスのすぐ隣には教会を改造した中世の宗教美術館がある。シュニュットゲン美術館という。
ケルンはアグファ・フィルムの写真歴史館が大聖堂のすぐ隣にある。ライン川岸を徒歩15分南下すると、船のように川に突き出たイムホフ・チョコレート工場とチョコレート博物館がある。ケルンでは、フォトキナ(写真の国際見本市)が開催される。
京都通りと日本文化会館
駅の北のビクトリア通りの西側の通りは「京都通り」といい、ここに日本文化会館が戦後建てられた。実は日本には対応機関として京都にドイツ文化会館がある。
オーデコロンの由来
ケルンの名物として大聖堂のほか、サッカーのFCケルンやケルシュビールがある。
18世紀末、修道士が書いた調合法をもとに、銀行家が製品化し、柑橘(かんきつ)系のさわやかな香り。ナポレオンの占領下、各住居に番地が与えられ、この本店は「4711番」が与えられ、商標になった。フランス兵がおみやげにこの香水を買い求め、それがパリっ子に大評判。「ケルンの水」「オーデコロン4711」となった。
ドイツには人口100万人以上の都市は4つしかない。ベルリン、ハンブルク、ミュンヘンとケルン。
西ドイツ時代、近くにあるボンが首都だったので一つの大都市を構成しているようだった。
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