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中国語、韓国語、英語を併記して館内を案内しているホテル森の風 |
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県内を訪れる東アジアからの観光客が大幅に増えている。これまでは大半を占めていた台湾と香港に加えて、05年度から韓国の観光客が大幅に増加。盛岡地域では雫石町が三つの国・地域からの入り込みの大きな受け皿となっている。町内のホテルでは中国語とハングルを併記して館内のインフォメーションをしたり、中国語は地域別の通訳を置くなど、東南アジアを含めた「漢字文化圏」への対応に力を入れている。台湾からはチャーター便を利用して、韓国からは秋田や青森とソウルとの定期便を使っての来県が多い。台湾・香港からは温泉、韓国からはゴルフ場のユーザーが多く、それぞれの国情に本県の観光資源がマッチした。
県観光協会がまとめた05年度の外国人観光客の国・地域別の内訳は、台湾が最多で5万4162人、次いで香港8267人、韓国8211人、中国2815人。東アジア全体で計7万7567人を占め、外国人の総計8万8983人の87%を占めている。台湾が過半だが香港と韓国が初めて8千人台に並んだ。04年は香港9千39人、韓国3467人と大差があり、韓国が倍増以上の伸び。ゴルフ客が増えたことが要因となっている。
韓国のゴルフ客誘致に力を入れている雫石プリンスホテルの柴田昭博支配人は「ホテルとコースが隣接しているのが良くて、一度来た人がリピーターになってくださる。韓国のゴルフは料金的に高いことが背景にある」と話す。競技人口に対して韓国内のゴルフ場が少なく割高で、航空便でソウル−秋田・青森−本県のコースに人気が集まっている。
柴田支配人は「チャーターによる利用は少なく秋田イン秋田アウト、秋田イン青森アウトなどのコースで来られる方が多い。花巻空港でもソウルチャーター便を飛ばしてほしい」と話し、本県の韓国向け航空需要の掘り起こしを期待する。
雫石町がまとめた観光客入り込み調査報告書によると、05年の町内には台湾1万5627人、香港5867人、韓国3797人の入り込みがあった。全県の統計と同じく台湾が最も大きな割合を占めている。台湾からの観光客誘致に力を入れている同町鶯宿のホテル森の風の熊谷憲一総支配人はホテルの状況について「ここ3、4年は年間1万人前後で推移しており、岩手県としても受け入れやPR活動をしている。わたしども独自に営業のネットワークを持っているし、日本の冬や温泉が目当ての方に鶯宿は喜ばれている」と話す。
森の風では館内表示に中国語、韓国語、英語を併記しており、通訳は北京語と広東語に対応できるようにしている。熊谷総支配人は「近年は国の内訳が変わってきて、スタートは台湾100%だったが香港、マレーシア、シンガポール、タイを含めて東南アジアにも受け入れを広げている。台湾だけのころはあまりインバウンドチャーター便に注目する人はいなかったが、ビジットジャパン戦略などにより向こうの選択肢、行きたいところが増えた」と話す。花巻空港より県外空港を利用したチャーター便による利用が多く、熊谷支配人は「花巻インの仙台アウトか仙台インの花巻アウトの便があればいい。観光行政にはもっと力を入れて欲しい」と空港利用の促進を期待する。
県商工労働観光部観光経済交流課の高橋真博主任は、05年度の県内への外国人観光客の入り込みについて「1カ所訪れれば何人の人回で数えているので実数はもっと少なくなると思われる。インバウンドチャーターが花巻にダイレクトに入ってくれれば1泊目、最終泊目には宿泊してくれるので周辺観光の組み合わせはやりやすくなる」と話す。花巻空港では05年度は台湾からのインバウンドチャーター91便1万5741人、中国から4便684人を受け入れており、今年は大韓航空の乗り入れに向けた調整も進められている。
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