2006年 8月1日 (火)
■ 5つの出会い 県立美術館でテーマ展
萬鉄五郎の「女の顔(ボアの女)」(左)と五味清吉の「たけに草」が並べて展示されている会場
盛岡市本宮の県立美術館で、開館5周年記念展「5つの出会い〜コレクション再発見」が開幕した。同館所蔵の、県にゆかりのある作家の作品を5つのテーマに分けて展示している。
「1萬鉄五郎と五味清吉−ふたつのベクトル」では、大正から昭和にかけて活躍した県出身の2人の画家を比較。
萬鉄五郎(1885〜1927年)と五味清吉(1886〜1954年)はともに、東京美術学校卒。萬は後期印象派を信奉し、前衛画家の先駆者として孤軍奮闘したのに対し、五味はアカデミックで穏やかな画風で画家としての地位を築き、県の画壇の発展にも尽くした。
今展では1912年に発表された、萬の「女の顔(ボアの女)」と五味の「たけに草」を並べて展示。まったく異なるそれぞれの女性像には、同時代に生きながらも対照的な生き方を選んだ2人の画家の姿が浮かんでくる。
「2鈴木盛久(13代)と内藤春治・鈴木貫爾−伝統と革新」では盛岡出身の3人の鋳金(鋳物)作家の作品を紹介。
「3松本竣介と村上善男−スタイルの変遷」では、時代や社会とのかかわりによって移り変わりを見せた2人の作品を振り返りながら、一貫して制作を支えたものを探る。
「4千葉勝と本田健−風土とともに」では、水沢市(現奥州市)に生まれ、イタリアのシエナに長く暮らした千葉勝(1926〜87年)と、山口県出身で、現在は遠野に居を構えて制作を続ける本田健(1958年〜)の作品から、風土と芸術の関係を考察。
「5舟越保武と百瀬寿−内面の光」では、彫刻と版画という異なる分野ながら、両者の視線の先にある精神的な高みや光を感じ取ろうとする試みだ。
9月10日まで。午前10時から午後7時(入館は同6時半)。月曜は休館だが、8月14日は開館。
観覧料は一般500円、高校、大学生は350円、小中学生200円。
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