2006年 8月1日 (火) 

       

■  〈Business〉1日1組、ゆとの挙式 サンセール盛岡の営業部長瀬川さんに聞く 

     
  サンセール盛岡の営業部長になった瀬川さん  
 
サンセール盛岡の営業部長になった瀬川さん
 
  盛岡市志家町のサンセール盛岡(鈴木英男支配人)の営業部長に瀬川定光さん(57)が就任した。元JR東日本の瀬川さんは盛岡駅助役からホテルメトロポリタン盛岡に出向して接客業に転じ、退職後に公立学校共済組合盛岡宿泊所のサンセール盛岡に再就職した。メトロポリタン時代のトップセールスマンの実績を生かして、サンセールを活性化しようと奮闘している。少子化などで挙式の数が減り、業界は厳しい状況にある。瀬川さんは「1日1会場1組の自由な時間を」とカジュアルな挙式を勧める。「建物は古いが風通しの良い職場で、お客さまが気持ちよく過ごせる会館に」と、物心ともにピカピカに磨き上げている。

 瀬川さんは1968年国鉄入り、青森機関区に勤務。蒸気機関車の整備に当たった。「SLの最後の時代に真っ黒になって働いた」と思い起こす。好摩、北福岡、上米内など東北本線や山田線の各駅に勤務し、盛岡駅助役に。1990年にJR関連のホテルメトロポリタン盛岡に出向した。今年度からサンセール盛岡が新しい職場となった。
  国鉄マンからホテルマンへの人生。「初めてのホテルの仕事で、カルチャーショックが大きかった。電話の応対もお客さんとの接し方も何もかも初めてのこと。鉄道にいたときとは随分違った」と振り返る。やがて畑違いの仕事にも慣れ、「いろんな人と出会うことができるし、さまざまな業種の人を知ることができて、15年間のうちに大きな財産ができたと感じている。600組近く挙式をやって、たくさんのことをお客さまに勉強させてもらった」。
  北東北の玄関口でホテル競争が激しい盛岡。宿泊の伸び悩みに加え、冠婚葬祭の専門会場があちこちにでき、式場としても切り崩しにあっている。さらに若い人の意識の変化もあって、業界を取り巻く環境は厳しい。
  瀬川さんは「結婚しても挙式をしない人が増えている。事情はいろいろあるだろうが、籍だけ入れてそのままではなく、神社でも教会でも式はやった方がいい。そのあと仲間内の会費制で披露宴をやるのでもいいし、相談に応じます」と話し、世相の変化に合わせて新しい営業を模索する。「1日1会場1組の自由な時間をお客さんに提供したい。肩ひじ張らない気軽な婚礼を提案している」と話し、地域密着型の経営を目指す。
  「今は大きなリゾートホテルでも厳しい時代。サンセールのように建物が古いと、ますます大変だ。この前も職員の提案で施設内を全職員で大掃除した。施設は古くても足下からきれいにしたい」と話し、ハードもソフトも隅々まで心配り。元メトロポリタンの鈴木支配人と2人3脚でサンセールを「ルネサンス」しようとしている。



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