秋田市在住の佐々木紅さんの「ママ展・水彩と素描」が15日まで、盛岡市本町通1丁目の喫茶ママで開かれている。花を描いた作品を中心に13点が展示されている。
「鈴の音」(水彩)は「貝母(ばいも)」というユリ科の花を描いた作品。7年前に、盛岡の知り合いから1株を分けてもらった。秋田の自宅の庭に植えたが、毎年茎は伸び、株は増えても、花は咲かなかった。
初めて花を付けたのは今年の4月。その喜びから「どうしても描きたくなった」という。「新しい環境に適応しようと、一生懸命頑張っていたんだな」という思いを込めた。
「紅い野の実」は野イバラの枝を画面いっぱいに描いた作品。水彩で彩色した植物の周りに、岩絵の具の淡いグリーンを配置。葉の部分には金や銀の顔彩を散らし、光を受けて輝くように表現した。
佐々木さんは盛岡市出身。市内で初めて水彩画の個展を開いたのは1991年。会場を訪れた前店主の故三浦節子さんに誘われて、同店で個展を開催。以来、毎年発表を続け、今回が14回目になる。
その間には結婚、出産、子育てと忙しい日々が続いたが、年に1度の個展を自分に課した。
毎年この時期は、自分のためにスペースを空けて待っていてくれた三浦さん。「ママさんとの約束を果たしたい」と、時間を見つけてこつこつと制作を続けてきた。
三浦さんの死後も同店を続けてくれたことに感謝。「常連客の皆さんもそうだと思うが、自分にとっても、同店の存在はありがたい。今年もこの会場に来ることができて、本当によかった」と思っている。
午前11時から午後9時まで。日曜は定休。
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